きっかけはランボルギーニオーナー限定の特別なドゥカティ
ところで、展示されたウラカン EVOをベースとしたアートカーは2021年に製作された1台。ギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物である“ミノタウロ(ミノタウロス)”と名付けられたアートカーは、ボディサイドに躍動感あふれる男性が描かれており、フロントフードには角をイメージした拳を握った状態の両腕が描かれている。スピードや加速、アグレッシブさなどが表現された躍動的なデザインのアートカーだ。
この“ミノタウロ”のオーナーが、63台限定のストリートファイターV4ランボルギーニ・スペチアーレ・クリエンティを購入。オーナーはドゥカティとランボルギーニ、そしてパオロ・トロイロ氏に、“ミノタウロ”と同じコンセプトでの製作を依頼したという。そこから生まれたのが、今回登場したストリートファイターV4ランボルギーニ・スペチアーレ・クリエンティのアートモデルである“チェンタウロ(ケンタウロス)”である。
“チェンタウロ”はストリートファイターV4ランボルギーニ・スペチアーレ・クリエンティの形状やボリューム感を活かしながら、神話と現実を組み合わせることで超人的な強さを表現。人間に秘められた力と無限の感覚を見るものに訴えかけてくるという作品だ。ドゥカティによると、この“ミノタウロ”と“チェンタウロ”は、ドゥカティとランボルギーニというブランドを象徴するデザインを用いた、両ブランドのパートナーシップから生まれた芸術作品であるという。
さらに、両ブランドのアイコンモデルに、アーティストの才能が加わることにより、ユニークかつ唯一無二のプロジェクトが誕生し、ダイナミズム、パワー、エモーションを組み合わせたアートの世界との強い絆が創出された、とコメントしている。
なお、このイベントの発表会には、ドゥカティCEOのクラウディオ・ドメニカーリ氏とアウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファン・ヴィンケルマン氏も参加。モーターバレーの歴史を刻み続け、数多くのプロジェクトで相乗効果を生み出しているドゥカティとランボルギーニの緊密なコラボレーションは、今後も継続していくことが発表されている。