車両盗難自体は減り続けているけれど……

自動車盗難の認知件数は、2003年のピーク（6万4233件）からくらべて、2022年には5734件と10％未満にまで減少していますが、狙われる車種が高級車であったり、自宅駐車場から盗まれるなど、犯行手口も巧妙化していて今なお社会問題であることにかわりはありません。そこでAMWをご覧頂いているクルマ好きコニサーのみなさまに、確実に効果を見込め、しかもローコストのスグレモノをご紹介します。全国のオートバックス各店舗でも取り付けられるという気軽さも推しの要因のひとつです。

クルマを持ち去られたら最悪の事態に

カーエレクトロニクス総合メーカーとして、AMWでもかゆいところに手が届く製品を紹介しているデータシステム。このデータシステムから車両盗難装置「SOS820」が満を持してリリースされた。

カースティールブロッカーのSOS820がどのような装置であるのか、詳しく解説したいところだが、それだと犯罪者に手の内を見せるようなものなので、簡単な概念だけの説明にとどめさていただく。

最近、リレーアタックやCANインベーダーといった新手の開錠や物理的に破壊することで車両へ侵入するという手口が増えている。愛車が犯行グループに目をつけられた場合、盗難の被害から車両を守ることは難しい。ただその際に車両内への侵入を許すだけにとどまるか、そのまま車両を持っていかれるかで、被害の度合いが変わってくる。

車両を持っていかれた場合、不便になるだけでなく、ローンだけが残るということもある。また、仮に車両が発見されたとしても損傷が激しい場合がほとんどだ。盗まれた車両はヤードに運ばれて解体されて海外へ持ち出されたり、カーナビなど販売して現金化できるパーツをすべて外されていたりすることが多い。つまり、仮に開錠されても、車両を持っていかれなければ被害を最小限にすることができるのだ。

持っていかれないことが大切

今回紹介するカースティールブロッカーSOS820のコンセプトはシンプルだ。万が一、車両に入られたとしてもエンジンが始動できないようにして車両盗難を防止するというものなのである。

さて、ここからが詳しく説明できない領域なのであるが、ユーザーが任意で設定したパスコードを入力しなければエンジンがかからないようにしているのが、SOS820というわけである。この操作を行わない限りエンジンがかからないため、短時間で素早く持ち去りたい犯行グループは、こうしたブロックがあれば車両盗難を諦めてその場を立ち去るというわけだ。

とはいえ、コンビニなどで買い物した際に、すぐにエンジンを掛けて走り出す際にもパスコードを入力するのは面倒だという場合もあるだろうし、点検で車を預ける時もある。そうした場合には、エンジンオフに連動してセキュリティをオンにするオートモードと、任意でセキュリティをオンにするマニュアルモードの選択も可能となっているのが嬉しい。

カースティールブロッカーSOS820は、全国のオートバックス各店で先行販売されている。取り付けに際しては車種別のハーネスが用意されており、DIYでの取り付けは不可。必ずオートバックスか専門店で取り付けしてもらおう。価格はハーネス、取付工賃混みで実勢価格2万9800円（消費税込）。

●車両盗難防止装置
SOS820カースティールブロッカー
価格：2万2000円
保証期間：1年間
日本製

●車種別ハーネス
価格：4400円（消費税別）

 

【詳しくはこちら】
■データシステム
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