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トムスのレクサス「IS300」が目指すは「アルテッツァ感あるスポーツFR」ノーマル車高にワンオフカーボンエアロでバッチリ武装【デモカー試乗】

トムスのレクサス「IS300」が目指すは「アルテッツァ感あるスポーツFR」ノーマル車高にワンオフカーボンエアロでバッチリ武装【デモカー試乗】

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 宮越孝政

最新安全装備を活かしつつスポーティな走りを楽しめる

試乗は一般道とワインディングで行ったが、まずはその乗り心地の良さが印象的。そして、シャープなハンドリングも実現している。ノーマルのもっさり感を解消しつつ、いわゆる硬さは感じない。車高を下げたようなハンドリングをノーマル車高で実現するという目標だけあって、硬さもあるのかと思っていたがまったく感じられない。

むしろとくに動き出しの初期は柔らかさを感じるくらいで、車速が上がるとやや柔らかく感じる。ハイペースで高速道路やワインディングを走りたい人にはサスペンションごとの交換がオススメとなるが、街乗りプラスでワインディングを軽快に走りたい人にはピッタリだ。

そこからブレーキを踏むとブレンボ6ポットによる圧倒的なペダル剛性が安心感を高めてくれる。きっちり踏んだ分だけ利くので極めて扱いやすい。タイヤもプレミアムスポーツなS007をチョイスしていることで、静かでしっとりとしつつも、いざグリップが必要なときにはしっかりと応えてくれる。

アクセルを踏み込むとじつにジェントルだが、わずかにワイルドになったサウンドが響いてくる。それと同時に2Lエンジンらしい伸びのある吹け上がりで加速していく。決して速いクルマなわけではないが、エンジンを回して伸びのある加速を楽しんでいくと、たしかにアルテッツァ感のあるスポーツFRだということを認識させられる。

* * *

スプリングの交換によって車高が変わらないということは、追従クルーズコントロールやセーフティセンスなどの動作も安心であるということ。その安心感がありつつ、スポーティさを向上したハンドリングを手に入れることができる。これがトムスの提案する現代版のスポーツカスタマイズだ。

昨今はさまざまな要件が複雑化してクルマのカスタマイズが難しくなっている面はあるが、それらを攻略しつつ自分好みに合わせ込むクルマ好きのパッションは今の時代も健在。そんな最新のチューンをトムスが提案しているのだ。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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