ベースとなったのはシリーズ最大サイズのハイエース
2024年2月10~12日にインテックス大阪で開催された「大阪オートメッセ(OAM)2024」には、過去最高660台ものカスタムカーが集結。そのな中から今回は、MDN MADONNAがプロデュースするトヨタ「ハイエース」をベースにしたキャンピングカー「FC SLEEPER」を紹介します。
ポータブル電源完備のキッチンスペース
ベースとなったのは200系ハイエースのワイドボディ・ハイルーフ・スーパーロングというキャンパー専用車。全長5420mm×全幅1930mm×全高2490mmと、ハイエースのラインナップの中では最も大きな車両となる。
巨大な車体とはいえベースはハイエースなので外観は普通の車両。今回展示してあったデモカーはフロントバンパーを交換し、オーバーフェンダーやアルミホイールが装着されていたが、コンプリートカーの販売だけでなく、車両持ち込みでのカスタムも可能とのこと。
スライドドアを開けて車内を見てみると、正面にはシンクをビルトインしたキャビネットが設置されている。さらにリン酸鉄リチウムイオン採用のASAGO製2000Wのポータブル電源を設置し、車内にある電子レンジはもちろん、LED照明やルーフの換気扇、テレビなどをエンジン停止状態でも稼働可能となっている。車中泊には十分なサイズと言えるだろう。さらにオプションでFFヒーターやエアコンなども設置可能。四季を通じて快適に過ごすことができる。
大勢が快適に就寝可能な左右据付の2段ベッド
側面のスライドドアから後部を見ると、左右の壁沿いに仕切りがあるが、ここから後ろは全て就寝スペースとなる。左右に2段ベッドを2つ、さらに下段中央部分も含めて大人5人が快適に就寝可能となっている。上段のベッドは倒して格納することができるほか、走行中は中央部分を外すことで対面式の4人掛けベンチシートとなり、合計で乗車定員は10名となる。またこの中央部分にテーブルを設置すれば、大人数で食事を楽しめるダイニングテーブル&ソファとなる仕組みだ。
下段ベッドの下には収納スペースがあり、大きな荷物はここに格納することが可能だ。またテーブルはベッド後部に格納する仕組み。リアゲートを開けると後部からもリアシートにアクセス可能できる。家族や仲間など大勢でワイワイキャンプを楽しむのに最適な1台と言えるだろう。