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まるで映画『カーズ』の舞台! セリグマンの街から全米に広がった情熱が「母なる道」の保存に繋がりました【ルート66旅_41】

まるで映画『カーズ』の舞台! セリグマンの街から全米に広がった情熱が「母なる道」の保存に繋がりました【ルート66旅_41】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • セリグマンには趣向を凝らしたギフトショップが多く散策するだけでも楽しい。軒下の看板にはカタカナで「コーヒー」の文字がある。
  • エンジェルさんのお店はお馴染みの赤/青/白の看板から分かるとおり、もともとエンジェルさんは理容室を営んでいたとか。その名残が現在も店内に残っている
  • かつてエンジェルさんの仕事場だったスペース。ここ自体を「国家歴史登録財」に指定したいほどだ。壁には訪れた人々の名刺が多数
  • 隣にはエンジェルさんの弟が営んでいたドライブイン「スノーキャップ」が。今も家族が引き継ぎセリグマンの名所であり続けている
  • スノーキャップはカウンターで注文し持ち帰り、または屋外のベンチで食べるシステム。私も滞在時はよくソフトクリームを食べに行く
  • ドリンクのSサイズを注文すると、冗談でこんなカップが出てくる。数々のジョークをお見舞いされるのも初代オーナーからの伝統だ
  • コロナ禍で営業を終えたショップも少なくないとか。また以前のようにオモチャ箱のような賑やかさを取り戻すことを願ってやまない
  • 小さな街だがレストランやカフェはそれなりにあり飲み食いするのに困ることはない。観光客だけじゃなく地元の人たちも多く訪れる
  • モーテルやRVパークもあり、それほど混雑はしていない。どこも個人経営で建物こそ古いが、よく手入れされており快適に泊まれる
  • 看板の文字だけじゃなくお店によっては、挨拶や数字など簡単な日本語で応対してくれる場合も。日本人が多く訪れる何よりの証拠だ
  • 大勢の観光客で賑わっているエンジェルさんのお店。現在のヒストリック・ルート66はまさにここから始まったといっても過言じゃない
  • ルート66が現役だった当時のセリグマン。テキサコの看板や後ろのモーテルから察するに、エンジェルさんのお店がある場所だろうか
  • セリグマンのメイン・ストリートで旅人を迎える看板。ルート66を再び歴史の表舞台へ上げた地であることが誇らしげに書かれている

ルート66復活のきっかけを作った街セリグマン

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、見どころの多いアリゾナ州へ。少し寄り道してグランドキャニオンを見た後は、ルート66でもっとも有名な街のひとつであるセリグマンを紹介します。

ひとりの男の情熱が全米に広がった

グランドキャニオン方面への寄り道を終えたら、次の目的地は人口500人ほどの小さな街セリグマン。ルート66のTV番組やウェブサイトの記事では確実に取り上げられ、ラスベガスなどからのツアーもあるため名前を知っている日本人も多いだろう。近隣にウィリアムズやフラッグスタッフといった街があるのに、はるかに規模が小さいセリグマンが有名になったのには理由がある。

何度か書いたとおりルート66は歴史的な役目を終え、1985年にいったんは地図の上から姿を消した。しかし母国の発展に寄与した道を愛する人たちが声を上げ、ヒストリック・ルート66としてほぼ完全なカタチで復活。その起爆剤となったのがセリグマンで生まれ育った、エンジェル・デルガディーロさんと仲間たちなのだ。

母なる道の保存を訴えるため「アリゾナ州ルート66協会」を立ち上げると、イリノイからカリフォルニアまでの7州も同調し運動は全米に広がっていく。彼らの情熱がなければルート66は歴史の波間に消えていっただろうし、この記事どころか私がアメリカに行くことすらなかったかもしれない。

そのような事情でセリグマンは今も世界中から訪れるルート66ファンで大いに賑わっており、街の入り口には「バースプレイス・オブ・ヒストリック・ルート66」の看板が誇らしげに立っている。

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