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2030年のモビリティを提案する「国際学生EVデザインコンテスト」募集開始! エントリーは無料です

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

  • 電気自動車普及協会から電気自動車普及協議会へとAPEVも変化をしているが、そもそものクルマの電動化、というところからモビリティの在り方自体が変わってきたという
  • 水耕栽培のファームをモビリティとして動かすという「Transfarm」という作品で、2022年の国際学生デザインコンテスト最優秀賞を受賞している
  • 国際ワークショップのテーマは“モビリティで2030を創る”【X-Cityの提案】
  • 「Transfarm」で最優秀賞を受賞した坂井響さんからは「机上の空論感」があるな、という印象を持ったという
  • モビリティ社会を担う新たな人材の育成を目指し、2013年からAPEVが隔年に開催してきたのが「国際学生デザインコンテスト」
  • APEVアドバイザー 望月公哉氏より、「モビリティで2030を創る~ 国際ワークショップ」の企画説明が行われた
  • 鈴木正徳APEV会長
  • APEV代表理事の田嶋伸博氏
  • 応募資格はこれまでと異なり、2024年4月時点で15歳~30歳(プロのデザイナー・プランナーは除く)となった
  • キックオフ発表会にはAPEV関係者とゲストとしてHAL東京の教務部 白岩直人教官、前回のデザインコンテスト最優秀賞を受賞した都立大学サカイモビリティシステムズTeamが参加。選考委員の女子美術大学芸術学部共創デザイン学科の松本博子教授はビデオメッセージで登場した

この先の新たなモビリティの提案に注目したい!

2024年2月3日(土)、4日(日)の2日間、横浜のみなとみらい地区、新港地区、関内地区で「YOXO FESTIVAL 2024(よくぞフェスティバル)」が開催されました。「よくぞフェスティバル」は、スタートアップやさまざまな未来をテーマにした展示がなされました。ここに出展した一般社団法人電気自動車普及協会(APEV)が会場で発表会を行いました。

モンスター田嶋がワークショップを展開

APEVは2010年に「未来の子供たちのために、美しい地球を残したい!」という強い想いで設立されたNPO。これまで2013年から2022年まで計5回「国際学生EVデザインコンテスト」を実施してきている。

隔年で開催されるその「国際学生EVデザインコンテスト」だが、2024年に第6回目を開催するにあたり、今回「よくぞフェスティバル」で、次回コンテストに関する概要発表会のキックオフイベントが開催された。

ここではまず、数々のレース活動を展開し、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでは前人未到の6年連続の総合優勝に輝いたこともあるモンスター田嶋こと田嶋伸博APEV代表理事からの挨拶があり、電気自動車の普及による地球環境改善というAPEVのビジョンを説明した。

その中で、電気自動車の可能性を発信すべくパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへの2011年から2016年までの参戦。2017年からの地域でのEVの可能性を発信してきた後に、車両の電動化から社会環境変化に対応したモビリティ事業の普及と、APEVの役割も変わってきた。

その中で、モビリティ社会を担う新たな人材の育成を目指し誕生したのが、「国際学生EVデザインコンテスト」だ。田嶋代表の挨拶の後には、2022年の第5回 国際学生EVデザインコンテストで最優秀賞を受賞した都立大学のサカイモビリティシステムズTeamから坂井響氏が登壇し、受賞作品「Transfarm」の解説と、受賞後のビジネスモデル化などの討議や現在感じていることなどの発表があった。

今回は、その名称を変更しての開催となる。その新しい名称は「【モビリティで2030を創る】 国際ワークショップ」となり、名称だけでなく内容も大幅にリニューアルした。2024年も「次世代を担う融合型人材(モビリティを取り巻く専門性に留まらず、デザインやエンジニアリングの範囲を超え、確固たるビジョンと洞察力を有する人材)の育成」を目的にしており、その育成の機会としてのワークショップである。

コンテストではなく、あえてワークショップという名称になったが、だからといってコンテストがないわけではなく、10月下旬には最終選考も行われる。APEVアドバイザーの望月公哉氏によると、いろいろな話し合いの中で意見が合わないことは往々にしてあるが、その中でどううまく調整をしていくか、他人の意見をきちんと聴くことが融合型人材に求められる力でもある。そういったことから、あえてワークショップに光を当てた企画にしている。

ここで知り合った参加者同士のグループを超えたコミュニケーション、さらに協賛スポンサーやサポーターとの関係を構築し、自分が所属するグループの中だけで得られない知識などを学ぶきっかけにしてほしいとも語る。もちろんコンテストではあるので、この中でもまれながらさらにアイデアをブラッシュアップする機会にするなどの相乗効果も期待したい。

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