伝統デザイン「バティック」を用いたバイナルグラフィック
今回展示されていたランサーエボリューションIXは2022年のIMXでナンバー1を獲得したカスタマイズ車両で、日本とインドネシアのパーツが融合したものとなっている。印象的なバイナルグラフィックは、インドネシアの伝統的な布地である「バティック」をモチーフにしたもの。
このクルマで取り入れた外装の仕上げはインドネシアのカスタム技術の中でもトップクラスのクオリティで、このクルマのインドネシア的要素でもとくに自慢のポイントだとアンドレ氏は語る。
また、デイタイムランニングライトが特徴的なヘッドライトはインドネシア製のアイテムだ。間近で見ても高い完成度で、日本のカスタマイズパーツと比べても引けを取らない。インドネシアではこのような外装や電装系に関するカスタムパーツの技術が進んでいて、これらのパーツは他国にも自慢できると語っていた。
エンジンはHKSや東名パワードのパーツを中心に使用し、2.3L化してHKSのGT IIIタービンを装着して600psという仕様だ。
KUHL JAPANのR35 GT-Rにアワードを進呈
大阪オートメッセでは今回から新たにアンドレ氏に開会式のテープカットに協力してもらうとともに、展示車両の中から最も優れていた車両を決めてもらう「NMAA Favourite Proper Modified Car」という賞を新たに用意した。
初開催となるこの賞で選ばれたのはKUHL JAPANの「R35 GT-R」であった。選んだ理由をアンドレ氏に聞いてみた。
「新しいボディキットが強いインスピレーションを与えて印象的でしたね。直線的なデザインは誰も思いつかいないようで素晴らしいと思いました。それが受賞の大きな理由です」
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はじめて大阪オートメッセに訪れてから7年目となっているが、日本のカスタムシーンからまだまだ刺激を受けている様子だったアンドレ氏。より大阪オートメッセとNMAAの関係が深まり、日本とインドネシア、双方のカスタムシーンが良い刺激を与えあう未来を予感させる取材であった。インドネシアのカスタマイズシーンの今後にも注目したい。