2025年には市場投入確定?
光岡自動車が2023年11月に発表したコンセプトモデル「M55(エムダブルファイブ)コンセプト」。当初は商品化の予定がないと言われていましたが、突如市販化を決定するというニュースが飛び込んできました。そのコンセプトモデルとは、いったいどのようなものなのでしょうか。
1300通を超える市販化熱望の声が届けられた
コンセプトモデル「M55(エムダブルファイブ)コンセプト」は、2023年2月1日に創業55周年を迎えた光岡自動車の記念すべき1台として製作された。光岡自動車と同じ「55年の人生を歩んだ同世代の方々」をメインターゲットに据え、感受性豊かな少年・少女時代に体験した様々な出来事や1970年代の時代感覚をベースに、当時の夢や希望に満ち溢れ、先の未来を変える大きなエネルギーの中、時代を駆け抜けた方々のマインドを形にしたものとなる。
ベースとなる車両はホンダ「シビック」となる。デザインコンセプトは「大人のハッチバックスタイル」であり、アメリカン・マッスルカーのイメージを持つ。すでに販売が終了している「ロックスター」、「バディ」とも共通するアメ車風の新しいミツオカ車のラインアップらしい1台である。
発表時には「商品化予定はございません。 また、カタログ・パンフレット等もございません」とコンセプトカーであることを強調したものであったが、2024年2月29日(木)、突如「『M55 CONCEPT』 の市販化を決定」というリリースが発表された。
「M55 CONCEPT」は11月の発表後の3週間弱、「MITSUOKA麻布ショールーム/GALLERY麻布」で特別展示が行われた。この会場では1000組を超える来場者が訪れ、2024年1月の「MITSUOKA富山ショールーム」での14日間の展示でも500組を超える来場者がいたという。
さらに特設サイトでは、サイト内の応援メッセージボックスに1300通を超える市販化熱望の声が届けられたという。この市販化熱望の声に対し、ミツオカの「ワクワクするクルマ造り」の取り組みとしてこのワクワクをもっともっと届けよう、という思いから、「M55 CONCEPT」の市販化に向け動き出すこととなった。
まだ正式な発表・発売は決定してはいないが、2025年内の市販化ということだけが案内されている。また、この市販化に向けて「供給可能台数確保にある程度の見通しがつけられたことが大きな要因になる」ともあるが、ミツオカ車として、アコードベースの「ヌエラ」に続く2代目のホンダ車ベースのモデルとなりそうだ。価格や納期も発表はまだ先となるが、このわくわくする1台を心待ちにしたい。