ウェッズの2大ブランドの最新作が登場
モータースポーツやカスタムシーンで多彩なホイールを常にカスタマーに提案してきたウェッズは、2024年に創業60周年という記念すべき年を迎えました。アニバーサリーイヤーということもあって新作が次々とリリースされていますが、今回はLEONIS(レオニス)とNOVARIS(ノヴァリス)の2ブランドのニューカマーを紹介します。
2つのデザインが融合したようなレオニス
「レオニス」は1ピース専門のトレンドをいち早く取り入れた多彩なデザインで常に注目を集めるブランドだ。そのレオニスからは「FR」と「MV」のキャラクターの異なる2作が同時にリリースされた。今話題のトヨタ「クラウン スポーツ」やスポーティさが増した「プリウス」などの足元にマッチするデザインの2作を紹介しよう。
まず極細のスポークの20本フィンデザインが、実際のサイズよりも大口径に見せる効果があるのが「FR」だ。しかし単に20本のスポークが同レベルに並ぶのではなく、10本をオフセットさせることで複雑で躍動感ある表情を生み出している。
いっぽうの「MV」はさらに複雑に見えるデザインを採用している。5本ツインスポークと、星型の5本ツインスポークがクロスしているようなデザインなのである。異なる2つのフェイスが融合したかのようなスポークは、スポークエンドをラウンドさせた上でリムにミラーカットが施されているため、マルチピースデザインの様相を帯びている。
FRもMVもカラーは「PBMC」と「BMCMC」の2種類。このうちPBMC(PEARL BLACK MIRROR CUT)は、パール粒子を加えたベースカラーのブラックと天面のミラーカット(鏡面切削)とのコンビネーションで、さらに繊細な雰囲気を演出することがき、どちらとも2つのデザインの違うフェイスをより強調することに成功している。BMCMC(BMC MIRROR CUT)は、スポークの側面にBMC(ブラックメタルコート:スパッタ系)が施され、天面がすべてミラーカットされているので、スポークの細さと多さが強調されている。
どちらも17インチ以上のサイズはリム成型技術AMF製法が採用されており、鍛造ホイールにも負けない優れた材料強度を実現している。リムに小さく、しかしワンポイントとなる真っ赤なエンブレムがこだわりを象徴しているかのようだ。
サイズは15インチから21インチまで幅広いのも特徴。軽自動車や国産セダン、ミニバン、ハッチバック……と、豊富な車種に装着することができる。フルエアロにローダウンしたカスタムカーはもちろんのこと、ノーマルのままの最新のクルマでも違和感なくバッチリ決まってしまうところが、レオニスのデザインがトレンドの最先端をいっていることの証拠である。
旧車ブームの波はなにも当時を懐かしむ世代だけではなく、いまや20代の若者にも伝播している。90年代の国産旧車をあえて選んで愛車にしている若者が増えている理由は、彼らにとって当時のクルマも合わせたカルチャー全般が新鮮でエモいからにほかならない。いま、シティポップが見直されているのも同じ理由である。
ディッシュホイールを今風に再解釈
こうした流れはクルマだけでなく、ホイールのデザインにも当てはまる。昨今はブレーキキャリパーやブレーキディスクをいかに見せるかということが重要なテーマであったためか、ディッシュタイプのホイールにかつてのような隆盛はなかった。しかし、ノヴァリスのブランドからリリースされた「ASSETE D1(アセットD1)」は、ディッシュデザインを採用している。
真横から見るアセットD1は、王道のディッシュデザインであるが、少し角度をつけて眺めると、そこには90年代のディッシュにはなかった意匠が施されていることに気がつくだろう。
センター部を少し落とし込み、さらにスポークのエンド部をリムに向かって深くアールを付けることでリムの深さを強調するだけでなく、フラットで単調になりがちなディスク面に豊かな表情を与えていることがわかる。
また、アセットシリーズはピアスボルトを添えている点も特徴であるが、アセットD1にも当然このピアスボルトが設けられ、マルチピース風のさらなる高級感の演出に一役買っている。ワンピースのホイールが主流である今、ピアスボルト自体が若者世代には懐かしのアイテムであるのかもしれない。
サイズは15、16、18、19、20インチを揃える。どっしりとした重厚感あふれるホイールなので、現行型のトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」にはもちろんのこと、ホワイトレターのタイヤと合わせてハイエースに装着してみてもマッチする。また、15、16インチあたりのサイズを現行の軽自動車にセットすると新鮮な発見がある。
手の届きやすい価格帯であることも、アセットD1の魅力のひとつ。他人と被らないホイールで気軽に愛車をイメージチェンジしたい人には、特にオススメの1本である。
■weds
URL:https://www.weds.co.jp