車内の花粉対策は掃除機をかけるのが基本中の基本
1年を通じて様々な花粉が飛散していますが、とくにピークとなる季節が2月から4月のスギ花粉です。春のやっかい者とも言われている花粉から愛車を守る方法はあるのでしょうか。対策方法をお伝えします。
エアコンの使い方も重要になる
花粉が出ない杉が開発されているなど、対策は進んでいるとはいえ、花粉症に悩まされている人がたくさんいるのは変わらず。年によって花粉の飛散量には差はあるものの、量がどうであれつらいことに変わりはなく、花粉問題はクルマとも密接に関係してくる。
基本姿勢としては、クルマに乗っているときはできるだけ快適でいたいものではある。しかし、花粉症の方なら実感しているように、クルマは走る密室と言うものの、乗り降りによるドアの開閉で花粉は入り込みやすく、さらに花粉はあちこちに堆積して、ときには症状が悪化することもある。車内の花粉は家よりひどいと言ってよく、外に出ないのが一番なのではと思ったりするほど。もちろんそれはできるはずもなく、対策するしかない。
まずは車内に花粉をできるだけ持ち込まないようにすること。クルマ以外も含めた一般論として着るものがとにかく大切。フリースやセーターなどは生地の目に花粉が入り込みやすくて車内に持ち込んでしまうため避けたほうがよい。ツルツルとしたアウトドア系に多いナイロン地のアウターがベストで、乗り込むときには、全身を払って花粉を落とすようにする。
それでもドアを開けたときに花粉は入り込むので、車内清掃は必須だ。掃除というだけで花粉が舞い立ち、考えただけでゲンナリだが、やらねばなるまい。具体的な方法となると実はけっこう難しい。拭けば取れる樹脂類や車外に出せるマットはいいが、問題はシートなどのクロス部分で、まずは掃除機をかけるのは基本中の基本だ。
ただし、掃除機だけでは、シートや内張りなどの生地に入り込んだものはなかなか出てこないため、叩いてホコリを出してやる。これも考えただけでもムズムズするし、花粉症重症者なら即死状態だろう。
ここは裏ワザを駆使してクリアするべく、まずキーをオンにしてエアコンのファンを回す。このとき、エアコンはオンにしてなくてもよくてファンだけ回せばいい。プラスして外気導入にしてやると、外からの風に押し出されて自然に車外に流れ出ていく。つまり、運転中にタバコの煙を強制的に車外に出すのと同じ理屈だ。
仕上げとして、家庭用の薬局などで販売されている服にスプレーしておくとガードして花粉を寄せ付けない製品があるので、事前にシートや内張りにかけておくといいだろう。