走行中は内気循環がベスト
運転中もエアコン使いがポイントになる。外気導入か内気循環か迷うところで、以前は車外と遮断するために内気循環がベストとされていた。ただし、最近のクルマはどちらでもいい。理由はエアコンフィルターが高性能になっているからで、純正でも高機能タイプが付いている事が多く、花粉やPM2.5にも対応するので効果はある。
大前提としてエアコンフィルターの定期的な点検は必須で、花粉シーズン前に行いたい。最近では1年中、エアコンは入れっぱなしなので汚れやすくて、2年ぐらいで真っ黒になることもある。汚れていればもちろん即交換。点検&交換は簡単で、取扱説明書にも書いてあるので、ぜひトライしてみてほしい。
花粉にはお湯を使用し、黄砂は洗車で落ちる
そして最近、花粉で問題になっているのがクルマそのもののケア。地域やボディ色にもよるが、飛散量が多いとボディが真っ黄色になってしまうほどで、まさに積もるという感じ。取り除くには軽く拭いてやれば取り除けるイメージかもしれないが、昨今、深刻な影響として話題なのが花粉ジミと呼ばれる現象だ。
たしかに付いたばかりならサラサラしているので取り除きやすい(花粉症だと考えたくもない作業だが)。それが雨や夜露に濡れると外側にある殻のような部分が割れて、中からペクチンと呼ばれる物質が流出。これがネバネバしていて塗装に付くと簡単には落とせなくなるだけでなく、乾燥するとさらにガッチリと付着してしまうからとてもやっかいだ。最悪の場合はシミになることもある。
こびり付いてしまうと、水では簡単に落とすことはできず、お湯を使うしかない。そもそも、洗車にお湯を用意するのはけっこう手間で、風呂場や台所からバケツでくんでくるのは面倒であり、月極駐車場ではそれすらも難しかったりする。そうなるとお手上げだが、暖かくなってくると自然に落ちてくるので、我慢は必要だが、無理にこすってキズだらけになるよりはいいだろう。
最後に同じような時期に問題となる黄砂も、ボディが黄色くなるといった目に付く被害が毎年出ている。モノが砂だけに、塗装へのダメージが気になるものの、こちらは通常の洗車で落とすことが可能。できるだけ泡を多く立てたシャンプーと柔らかいスポンジで優しく洗車すればいい。黄砂は汚染物質を含んでいるとされるので、目立ってきたらできるだけ早めに落とすようにしたい。