アクティブな遊び心を持つグラスホッパー
カスタムカーの祭典「大阪オートメッセ2024(以下OAM)」には、今年も注目すべきマシンが勢揃いしました。その中でも、軽トラックは相変わらずの人気ぶり。数多くのカスタム軽トラが並ぶなか、AMWが注目したのは荷台に跳ね上げ式のキャノピーを搭載し、アクティブな遊び心を持つ「グラスホッパー」シリーズでした。
テーマは遊びも仕事もカッコよく乗る
便利に活躍する軽トラックをベースに機能性とカッコよさをプラスしたスタイルが流行中だ。これまでの主流は、荷台にロールケージ構造を持つキャリアを装着させ、仕事やアウトドアをはじめ、多様なライフシーンで活用できるよう、オリジナル性に富んだ自分好みのカスタマイズを楽しむスタイルだった。だが、今回紹介するグラスホッパーシリーズは荷台をフル架装することで、より楽しみの幅を広げる1台として提案された。
製作したのは広島県廿日市市に本社を構える共立工業だ。「遊びも仕事もカッコよく乗る」をコンセプトに、今回はダイハツ「ハイゼットトラック」をベースに製作。このグラスホッパーシリーズについて、共立工業の常務取締役である椿谷 聡さんはこんな説明をしてくれた。
「弊社はトラックの架装を生業としている会社です。中型・大型トラックをメインにしていますが、軽トラックをベースに何かできないかを考えた時に“究極の職人向け軽トラック”というアイデアが思い付きました。そして、どうせ作るなら、遊びでも使える1台にした方が面白いと考えました。
ご存じの通り、軽トラックは働くクルマというだけでなく、近年はカスタムベースの遊びクルマとしての需要が高まっています。このことを受け、弊社が得意とする架装技術を使って仕事も遊びもマルチに活躍できるシステムアップスタイルを提案。専用キャノピーを製作し、便利に使えるだけでなくスタイリッシュなデザインを意識し、カッコよさも追求した軽トラックを完成させました」