計4モデルのグラスホッパーを用意
グラスホッパーシリーズは荷台がすべて一体式のように見えるが、じつは荷台部のアオリを境に2分割式になっている。横アオリを開くと左右にそれぞれ収納に便利なキャビネットが格納されており、さまざまな道具を入れることができる。また、最後部のアオリを開けるとスライド式の収納ケースがあり、ここには長物も収めることが可能。ちなみに長さ1920mm×幅500mm×高さ230mmまでの物が入るから便利だ。
荷台を載せるキャノピーは、キャビネットをベースにして固定する仕組みになっている。キャノピーの形状は、空気抵抗を意識したスラントバックを採用。まるでハッチバッククーペのようなボディシェルは、横風の影響も受けにくく、走行安定性を高めながら抜群のプロポーションで軽トラックをカッコよく架装する。
流線型でスタイリッシュなキャノピーはポップアップルーフ機構が備わっているため、仕事中は休憩所として使用でき、アウトドア時は寝床として車中泊も楽しめる。多彩な専用キャビネットもあるため、収納に困ることはない。このクルマは、あらゆる仕事や趣味を楽しむサポートカーとして活用できるのだ。
共立工業では、さまざまなライフスタイルに合わせて現在計4モデルのグラスホッパーを用意している。OAMの会場には、その内の2台を展示。オールブラックの「メカニック K-03」は自動車の整備に関わるメカニックサービスカーとして提案するモデル。ブルーの「クラフトマン K-04」はルーフラックとハッチバックラックを追加し、植木、電気、エアコン、水道などの職人が日常で便利に使える1台を想定して提案する。他にも、武骨で頑強なサバイバル装備に特化させたモデルも用意している。
ベース車両持ち込みで約130万円
気になる費用については、アオリ部分に設置する専用キャビネットが約30万円で、その上に載せる専用キャノピーが約100万円。つまり、ベース車両を持ち込めば約130万円の費用で架装が完了する。
展示車は他にもアルミ縞鋼板リアオーバーフェンダー、フロントフェンダーガード、バンパーガード、サイドステップ、リアステップを装備しているが、これらはすべてオプション設定となる予定だ。
キャビン上部をカスタマイズできる便利なキャリアやフォグランプなども用意し、ワイルドな軽キャンとしてのアピール力を強められる共立工業のグラスホッパーシリーズは、その自由な活用法とカスタムプランの発展性から、今後の軽トラック業界に旋風を巻き起こす1台になることだろう。