伊勢丹英国フェアが今年も開催
毎年、東京・新宿の伊勢丹新宿店で開催される「伊勢丹英国フェア」の季節がやってきました。英国といえばアンダーステートメントで伝統を継承している一方、パンクなどエッジの効いたカルチャーが生まれた土地。そうした歴史を重んじつつ感度高い時代の最先端をあわせもつ英国カルチャーを代表する企業……ファッション、リビング、食、航空、自動車とコラボした伊勢丹英国フェアから、AMWが厳選したブランドの特別企画を紹介します。開催は2024年3月12日(火曜)までです。
メンズ館ではベントレーがお出迎え
AMWの読者の7〜8割が男性ということで、伊勢丹新宿でもメンズ館で開催されているものを3つピックップしてお届けしよう。まず、メンズ館正面玄関横のプロモーションスペースでは、ベントレー「コンチネンタルGTCアズール」が来場者を迎えてくれる。
エクステリアはダークサファイアで、オプションのブラックラインスペックを装備。グリルなどのクローム部に加えてホイールもブラックとなっており、ちらりとスポークの間から見えるレッドのキャリパーがスポーティな雰囲気を演出。インテリアはメインハイドにクラインブルー、セカンダリーハイドにインペリアルブルーの組み合わせ。洗練されたラグジュアリーとエッジの効いた少々のワルっぽさが、絶妙のバランスでスパイスを効かせている。
この個体の車両価格(消費税込)は3946万8000円。専門スタッフによる車両解説が行われるので、ディーラーまで足を運ぶのはちょっと……という未来のオーナー予備軍の方は、気軽に実車を見てはいかがだろうか。
このコンチネンタルGTCアズールのルーフ越しに見えるショーウインドウには、英国を代表するメンズラグジュアリーハウスである「ダンヒル」の衣装をまとった3体のマネキン。ちょうど3人の紳士がコンチネンタルGTCアズールを眺めながら会話をしているかのようなシーン。イベント開催日初日はあいにくの雨模様だったためルーフは閉じられていたが、きっと晴れていたらルーフは開け放たれるだろうから、より一層ベントレーとダンヒルがコラボして、英国の世界観を訪れる人に伝えてくれたことだろう。そうした視点で改めて見ると、コンチネンタルGTCアズールのボディカラーとダンヒルのスーツの色味も調和が取れているようにも見えるから不思議だ。
さて、正面玄関のベントレーの実車を横目に館内に入ると、すぐ左のザ・ステージにてダンヒルがポップアップストアを開催している。店内はロンドン・メイフィアにあるボードンハウスのデザインが踏襲されており、エドワード王朝時代の建築を想起させるモールディングなどで、英国らしいおもてなしをしてくれる。
フェア開催中は、新作のブライドリーコレクションが日本限定・ポップアップ先行で発売される。また注目は、2023年5月のチャールズ国王の戴冠式を記念して特別に製作されたコロネーションライターの展示だ。世界限定10個のうち、1個はダンヒルのコレクションとして保管されているので、世に出回っているのは9個のみ。そのうちの貴重な1個とのこと。気になるお値段は……、スタッフに尋ねてもらいたい。
8階では空の旅へ思いを馳せてみては
英国らしさあふれるフォトスポットなどを楽しみながらメンズ館をエスカレーターで8階イセタン メンズ レジデンスまで上ると、「ブリティッシュ・エアウェイズ」のインスタレーションが催されている。その名も「デザインで見る航空会社104年の歴史」。
創業104年のブリティッシュ・エアウェイズは、2023年に日本と英国館の運航75周年を迎えており、今回のインスタレーションでは日本との結びつきも学ぶことができる。ロンドン本社内の博物館に所蔵されている歴史的なポスターやユニフォームなどの数々が展示されているので、航空機マニアは必見となっている。
さらにVR機器によるクラブスイートの体験もでき、訪れた人には先着限定100名まで、日替わりのここでしか入手できないステッカーもプレゼントされる。
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このほか英国本国からブランドオーナーや職人が招聘され、「英国フェア」でしか誂えることができない本国ビスポークの特別なオーダーを受け付けるトランクショーも開催されている。一点物のビスポークにこだわる人は、伊勢丹新宿店へ足を運んでみよう。