レトロデザイン×アウトドア
クルマをセンス良くお洒落にコーディネートするDAMD(ダムド)の新作「アトレー・ファズ(ATRAI FUZZ)」が大阪オートメッセ2024(以下OAM)で展示されました。相変わらず抜群のルックスを引き出し、ボルトオンで装着できるボディキットは流石としか言いようがありません。今回のデザインコンセプトは「レトロデザイン×アウトドア」。旧き佳きヴィンテージアメリカンを強く連想させる1台でした。
アトレー用に展開したアトレー・ファズ
ダイハツ「ハイゼット」用ボディキットと同じく、兄弟車であるダイハツ「アトレー」用に展開したのが「アトレー・ファズ」だ。DAMDは今回、OAMの会場にワゴンとデッキバンの2タイプを用意し、それぞれにアウトドアとアメリカンなムードを高めるカスタムを施して我々の前に披露した。
どちらもキット構成は、ボンネット、グリル、バンパー、フェンダーからなるフェイスチェンジキットとリアバンパーを組み合わせている。
フロントフェイスを大きく変える角目4灯ヘッドライトは、アメリカンヴィンテージカーを強く意識させる作り込み。そのデザインは、アメ車好きならピンと来る1970年代に流行し、今もなお人気のシボレー「シェビーバン」をイメージさせる。
DAMDのデザイン担当者からこだわった点について、話を伺った。
「センター部をわずかに尖らせた造形は、往年のシボレー シェビーをリスペクトしたものです。フロントグリルと角目4灯ヘッドライトは、純正部品を手がけるKoito製を採用した点もこだわりました」
クラシカルなムードを高めるべくあえてハロゲン灯にしたのも注目すべきポイントで、その構成は上段がロービームのポジションで、下段がハイビームになっている。ウインカーレンズについては、ダイハツ純正部品を使うことでクオリティの高いカスタムカーであることも表現する。
純正品が持つ安全装備も考慮
一方、リアバンパーの作り込みも自然で、5マイルバンパーと呼ばれるアメリカの法規項目に乗っ取ったバンパー形状に似せたデザインを取り入れた。そして、ありがたいのは、後方ソナーやバックカメラといった純正品も移設可能なことだ。純正品が持つ安全装備もしっかり使えるように考える。これもDAMDのボディキットの魅力といえるだろう。
また、今回のデモカーにはDAMDが誇るブランド「trip basket」のルーフラックを装着。アウトドアムードを高め、便利に活用できるスチール製ルーフラックは、自然のぬくもりを感じるナチュラルウッドとの組み合わせもお洒落な仕上げであった。
旧き佳きヴィンテージアメリカンなバンをアトレーで表現する「ファズ ワゴン/デッキバン」は、これまでDAMDが手がけたキットと同様、まるで純正のような自然な仕上がりだ。当然だが、ボディキットはオリジナルボディへの穴あけ不要でボルトオン装着が可能。そして、取り付け、フィッティングも抜群で、細部の作り込みも抜かりなし。完成度の高さは流石である。
アメリカを感じさせる雰囲気に、キュートなルックスとシックでレトロなムードを高めるボディカラーの組み合わせ。この「アトレー・ファズ」は、クルマをファッションの一部として考えるオーナーにとっては、特別な輝きを放つクルマに見えるはずだ。