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ノーマル車高のVW「up!」を視覚的に「アゲスタイル」に! 軽自動車用パーツを流用したアウトドア演出に拍手です

ボディにカスタムペイントとグラフィック処理を施す

ワイルドオフローダーテイストに仕上げた「up!」

フォルクスワーゲンが2012年に発売したコンパクトなミニマムカー「up!」を覚えていますか? 日本の軽自動車よりもひと回り大きなボディサイズを持ち、4名乗車ができることから街乗りなどに活躍するクルマです。取り回しの良さかからVW「ポロ」と並ぶ人気モデルになりました。そんな小さいけどたくましい「up!」 をベースに、ワイルドオフローダーテイストに仕上げたカスタムカーを大阪オートメッセ2024(OAM)で披露してくれたのが岡山県のビルドワークスです。

車高は純正と同じ!?

「VW車のカスタムの王道はローダウンにあり」と言われる中で、ビルドワークスが提案する「up!」はいわゆるアゲスタイル。ネーミング通り、車高を上げているなんてジョークを交えた魅せるカスタムを施していた。

代表の塩飽さんに話を聞くと、こんな話をしてくれた。

「このクルマの車高はじつは純正と同じなんです。われわれが得意とするカスタムペイントとグラフィック処理したラッピング、それとインチアップしたタイヤ&ホイールによって、車高をアップさせたかのような錯覚を起こさせています。

ホイールアーチの内側やインナーパネルを塗装したのもアップスタイルに見せるための工夫で、あえて目立たせてフェンダーとタイヤのクリアランスを広く見えるように印象づけました。車高については、実際、普段使いならノーマルの方が乗り降りもしやすく使い勝手も良いですから。」

それにしても、「up!」 をベースにワイルドオフローダーという発想が面白い。最近流行のスタイルでもあるので、その勇ましくカッコいいスタイルアップさせるパーツも気になるところだ。

小型フォグを連装させてアピール度UP

当然、「up!」 専用パーツなんて存在しないため、パーツはすべて現車合わせで加工を加えてセット。見た目のワイルドさを強調するグリルガードはダイハツ「アトレー」用を装着し、専用キャリア上のルーフラックはスズキ「エブリイ」用にショート加工とマウント加工を施し、さらにリアにエブリイ用のハシゴを背負わせることで、アウトドア感を高める工夫をしている。

追加パーツについては、寸法的に軽カーにリリースされているアイテムがちょうど良く、最近の軽カーはオフロードリメイクブームでさまざまなパーツが存在するため、オフロード化を進めるうえで役立ったという。

それ以外にも、オフロードテイストなアイテムといえばフォグランプの装着も見逃せない。じつはここにもひと工夫あり、装着したフォグは全てあえて小型フォグを連装させた。ひとつよりも2つ、2つより3つといったようにアピール度を高めるとともに、車体のコンパクトさにもマッチさせた工夫だった。

ボディカラーはBMW純正色のサンレモグリーンをマット化。艶出しを選ばないことで、外遊びというフィールドで積極的に使うクルマであることをアピールする。

この「up!」オフローダー仕様の魅力は、魅せるという面で効果的なポイントを絞り込んだ点にある。大切なのはお金をなるべくかけずに、カスタムという変化を楽しむこと。ビルドワークスは、この「up!」を通じてわれわれにそのことを伝えるカスタム技を披露してくれた。

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