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普段乗りで使う英国旧車! トライアンフ「ヴィテス コンバーチブル」で「北海道一周ツーリングを計画中です」

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • オートモビル・クラブ・ジャパン主催イベントで、いつも撮影を担当している櫻井さん
  • チャイニーズ・アイと呼ばれる「つり目」の4灯式ヘッドライトが外観上の特徴
  • エンジンルーム内を含め、内外装がキレイに仕上げられている。エンジンフードは前ヒンジタイプだ
  • 直列6気筒エンジンは2キャブレター仕様で、快速かつパワフルな走りを楽しめる
  • オーバードライブを装備していることをエンブレムでもアピール
  • ボディの開口部が大きい4シーターオープンだが、車体の剛性が高いので強度面での不安は皆無
  • TRシリーズやスピットファイア以外のトライアンフは、日本では珍しい存在
  • 1962年に登場したヴィテスは、1959年にリリースされたヘラルドから派生したスポーティモデル

直6エンジンを積んだスタイリッシュな英国オープンカー

埼玉県戸田市の道満グリーンパークで2023年11月23日に開催された「トダクラシックカー同窓会」はこれで2回目。初めて出会ったオーナー同士でも気軽に交流できる雰囲気で、マニアックなモデルで参加する人も多いのが特徴です。今回は、イギリスのトライアンフが製造していたお洒落な4人乗りオープンでありながら直6エンジンを搭載していた希少車、「ヴィテス コンバーチブル」のオーナーに話を聞いてみました。

ミケロッティが手がけたスタイリングにひと目惚れ

1968年式のトライアンフ ヴィテス コンバーチブルで参加した櫻井恭興さん(64歳)は、国立市に本拠を置く自動車愛好家のクラブであるオートモビル・クラブ・ジャパンのメンバーのひとりとして、毎回クラブ主催イベントの撮影を担当している。

どのイベント会場でも櫻井さんが三脚を取り付けたカメラを持って歩き回っている姿を頻繁にお見かけし、そのテキパキした働きぶりに感心していたのだが、そういう状況の中ではお声がけするタイミングが一度もなかった。そのため、いつもより自由な時間がありそうだった今回のトダクラシックカー同窓会にて、積年の疑問だった車歴などをいろいろ伺うことができた。

「このヴィテス コンバーチブルを買ったのは2021年のことです。母親を送迎するときだけは日産マーチを車庫から出していますが、イタリアのジョヴァンニ・ミケロッティがスタイリングを手がけた屋根が開くヴィテスを普段乗りのクルマとして使っています。貴重なコンバーチブルである点がこだわりのポイントですね。写真を見てひと目惚れしてしまい、買ってしまいました」

トライアンフTR4を10年所有した後にヴィテスへ乗り換え

櫻井さんがヴィテス コンバーチブルを購入する以前の車歴についても訊いてみた。

「一番最初に買ったのは1964年式のトライアンフ TR4です。もともとクルマは必要ではなく、公共交通機関で移動すればいいや、それで十分! と思っていたのですが、オートモビル・クラブ・ジャパンが発足する前にクラブの是枝会長と知り合いになり、その後、クラブに入会することになってクルマが必要になったので購入することにしました。このときクルマに詳しくなかったのですが、紹介してもらった愛車の候補は2台あって、1台はTR4、もう1台はMG TDでした。先に現物を見たクルマを買おうと決めていて、MG TDをチェックすることになっていましたが、先方の都合が悪くなり、お見合いが消滅。TR4を先に見ることになり、トライアンフのオーナーになったというわけです」

TR4には10年乗ったらしく、不運なアクシデントに遭ってしまったことで現在のヴィテス コンバーチブルに乗りかえたそうだ。現在の総走行距離は10万kmで、まだ所有してから日が浅いので、これから思い出深いエピソードを作っていきたいとも話してくれた。

今春にヴィテス コンバーチブルでの北海道一周ツーリングを計画しているとのことなので、次回のオートモビル・クラブ・ジャパン主催イベントでお会いしたときに詳しいお話を伺うことにしよう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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