名作ホイールも復活させた
また、この2台に関するトピックスはほかにもある。それは足元をまとめあげるホイールにある。WRCで活躍したクルマにとって印象深いホイールといえばOZレーシングだ。ダムドはイタリアのOZレーシング社と独自に交渉を重ね、正式なコラボレーション契約を結んだ。そして不朽の名作ホイール「ラリーレーシング」を復活させたという次第だ。ホイールのデザインは、ディスクも含め当時のまま、それをジムニー専用サイズとして復刻させたというのだからすごい力の入れかようだ。
このホイールもボディキットも、すべて市販前提に作られている。しかも、グリルやバンパーの強度にもこだわり、その作りは純正とほぼ同じ。また、純正フェンダーと取り替えて装着するブリスターフェンダーは、サイドを繋ぐ造形を意識し、張り出しを強調するデザインを採用。リアフェンダーはプレスラインに沿って境界線がわからないように仕上げている等、とくにリアから眺めた時のワイドボディならではのシルエットがたまらない。しかも、リトル・サンクは本物同様にリアのブリスターフェンダー後方にエアダクトもセットしているのだからニクい演出である。
必要最小限のパーツリメイクによって見事なまでに「らしさ」を表現するリトル・デルタとリトル・サンク。特別オーダーのOZレーシングとのコンビネーション含め、ラリーレーシングなジムニー シエラはとても斬新でカッコいいスタイルだ。