旅人たちと地元住人が一緒に楽しめるバー
さらに2014年からはレストランの隣にバーがオープン。数十種類を取り揃えた国内外のビールを筆頭に、バーボンやテキーラやラムなども豊富に用意され、ピザ・ジョイントのメニューもオーダーできる。
世界中からやって来た宿泊客だけではなくセリグマンの住人も多く訪れ、ルート66や旅の思い出を語ったりそれぞれの国の話で盛り上がったり、初対面どうしが意気投合しビリヤードを楽しんだりすることも。
余談だが日本人というかアジア人がひとりで来るのは相当にレアなケースらしく、地元の人に話しかけられ仲よくなり奢ってもらうなんていうのも日常茶飯事だ。翌年に「また会えるかな?」と思いつつお土産を持参してバーに行くと再会できることも多く、別のお客さんが呼び出してくれることもある。
このバーができてからセリグマンでの滞在がより楽しくなり、どんなに酔っ払っても1分でベッドにたどり着くのが最高にありがたい。街の中心部から少し離れてはいる(といってもクルマで2~3分)が、敷地内で食事とお酒と睡眠のすべてを完結できるのは大きなメリットだろう。
クリーンかつ快適で趣向を凝らしたそれぞれの部屋、親切なオーナーのリサをはじめとするスタッフたちの応対、美味しい食事と酒を楽しめるレストランにバー、そしてルート66の住人や世界中から訪れる人々との出会い。75歳になったタイミングでリサが経営から退いた現在も、彼女の旅人を温かくもてなす心意気は引き継がれている。ルート66を走るなら一度は泊まってほしいモーテルだ。
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