当時らしさも大切にしたチューニング
また、すべてを新しくするのではなく、当時らしさも大切にしたチューニングとして、ウェーバーのキャブレター45φをセットしているのもポイントだ。これによって引き出した最大出力は210psにもなる。ちなみに、このエンジン載せ替えに伴ってトランスミッションの変更が必要不可欠となり、ここにはSA22C型サバンナRX-7用を組み合わせているということだった。
また、純正のただ柔らかいだけのプアすぎるサスペンションについては、SA22C用をベースに強化を兼ねたチューニングをフロントのみに施している。一方、リアについてはリーフスプリング式のままで、RE雨宮独自のアップグレードはさせてはいるが、このままでは満足していないため今後の課題になっているという。また、パワーアップに伴ってブレーキ性能の向上は必須だが、これについてもFC3S用のブレーキシステムを組み込んで対応させている。
昭和のクルマを象徴するファミリアバン、そして、ロータリーエンジンの組み合わせは、当時を知る世代にとってはそそられる。ちょっとくすんだホワイトのボディカラーも昭和テイストを十分に演出している。個性的なルックスを持つRE雨宮ファミリアバンは、その見た目も乗り味も抜群に楽しめる1台として見事に改良、再生、復活を遂げた。