排気系はパワークラフト製でまとめる
あらためて仕様を見ていく。まず気になる外装だが、ワイド化があたり前の時代にあえて純正スタイルのナローボディというのが斬新だ。素のサバンナRX-7の持ち味を生かした作り込みだといえる。
オリジナルエアロキットの構成については、フロントバンパー、スリークライト、アンダーパネル、サイドステップ、リアウイング、エアロミラーを装着。その形状はあの頃の「らしさ」と「存在感」を残した仕上げになっている。
また、エンジンについては、12A型ロータリーエンジンから13B型ロータリーエンジンに換装している。もちろんターボモデルであり、装着したタービンはTD06-25Gタービンで、補器類についてはRE雨宮SPLインタークーラーにRX-8用3層レーシングラジエター等を装着。排気系は、エキゾーストマニホールドもマフラーもすべてパワークラフト製でまとめている。
パワーアップに伴う駆動系の強化は、トランスミッションがマイナーチェンジ後のRX-8用6速MTをドッキングさせ、クラッチはORCのツインプレートセット、デフはマツダスピード製を組み、走りにゆとりを持たせている。
昔と違って現在のチューニングはオールマイティに走りを楽しめる仕様がスタンダードだ。どこかひとつのステージに焦点を合わせたスタイルは遠い過去である。だが、昔の思い出とともに、仕様は違えど再びあの頃のクルマの雰囲気に触れて楽しみたい。今回、RE雨宮がわれわれの目の前に披露してくれたサバンナRX-7は、そんな意図をもって展示されているように思えた。