A PITオートバックス東雲の筑波サーキット走行会に参加していた90スープラ
カー用品の販売だけでなくチューニングやミーティングなど、オーナーを楽しませることにも力を入れている東京のA PITオートバックス東雲が2024年2月23日に開催した「第7回A PITサーキットチャレンジ走行会in筑波サーキットコース2000」。100台以上が集まった中から、真っ赤な現行型トヨタ「スープラ」で参加していた若者オーナーに話を聞いてみました。
90スープラを販売前からドライブ?
人生初めての愛車に2021年式トヨタ「GRスープラ」をセレクトした、吉田一喜さん。じつは吉田さんは購入前、正確にいうと同車の販売開始前から、通称90スープラを国内外のさまざまなサーキットでドライブしてその走りを楽しんでいたという。
「クルマが好きでいろんなクルマに乗ってみたくて、ずっとグランツーリスモをやっていたんです。その中で自分が学生の時に“FT-1”っていうトヨタのコンセプトカーがあって、その見た目がすごく好きで、ずっとゲームの中で乗ってたんです。それが実車化されるっていうので、スープラを購入しようと思ったんです」
実際のサーキットはゲームとは違っていた
FT-1はトヨタが2014年のデトロイトモーターショーで発表したコンセプトモデルで、『グランツーリスモ6』の中にも登場している。発表から数年間は実車発売のアナウンスがなくファンの期待が膨らみ続ける中で、2019年に満を持してGRスープラとして発売されたのだった。
このFT-1でグランツーリスモの中で世界中のサーキットをドライブしていた吉田さんだが、実車を手に入れ実際のサーキットで走ってみた感想はどうだったのだろうか?
「ずっとクルマが好きだったんで、人生で1回はサーキットを攻めてみたいっていう思いがずっとあって……。A PITの走行会で筑波サーキットを初めて走ってみたら、ゲームとは全然違いますね。ゲームの中だとレーシングタイヤを履いてないとすぐスピンしちゃうイメージなんですけど、実際サーキットを走ってみると、ラジアルタイヤでも思ってたよりもグリップってするんだなって。もちろんゲームの中と比べて、自分が全然スピードを出してないというのは多分あると思うんですけど。それから、スープラって基本的にやっぱりポテンシャルが高いんだな、っていうのが一番の印象です。前回走った初心者の中でも、あんまり引けを取らない感じだったので」
若い人にもっとクルマに乗ってもらいたい
吉田さんは初めてサーキットを走った際に、ドライビング中に身体が動いてしまいペダルを踏み込めなかったことからシートをレカロのRS-Gに交換し、クスコのパワーブレース・トランクバープラスをセットしたうえでサベルトの4点式シートベルトを追加。その他モチベーションを上げるためにホイールもレイズのグラムライツ57CRに変更しているという。
「まずは今の状態でスープラの全開を引き出せるとこまでいってから、カスタマイズしようと思っています。サーキットを走ってみてもう少し足まわりを固めた方がロールしないでいいのかなとか、そういうところは考えています。あと周りにクルマ好きが少ないので、同世代の人には、もっとクルマに乗ってもらいたいなっていうのはありますね。街乗りでも何でもいいんで走ってもらって、もっとクルマ業界が賑わっていけばいいなと思っています」