A PITオートバックス東雲の筑波走行会に参加していた若者オーナー
カー用品の販売だけでなくチューニングやミーティングなど、オーナーを楽しませることにも力を入れている東京のA PITオートバックス東雲が2024年2月23日に開催した「第7回A PITサーキットチャレンジ走行会in筑波サーキットコース2000」。100台以上が集まった中から、2007年式のホンダ「シビックタイプR」で参加していた若者オーナーを紹介します。
NAエンジンが好きで2007年式シビックタイプRを購入
20代にしてすでに6台のクルマを乗り継いでいるという、“拓実”さん。その車歴はスズキ「ワゴンR」、マツダ「ラピュタ」、トヨタ「カローラランクス」、マツダ「アクセラスポーツ」、トヨタAE111型「スプリンタートレノ」などで、2年くらい前に現在の2007年式ホンダ「シビックタイプR」を手に入れたそうだ。
この3代目FD2型シビックタイプRを選んだのは、「今どきのクルマって電子制御ばっかであんまり面白くないなと思って、その反動で旧いクルマにいったんです」というのが理由のひとつ。もうひとつの理由は、彼がNAエンジンが好きだからだ。
「インプレッサとかアクセラとかにたまに乗らせてもらうこともあって、ターボ車なりのあのドカンって出るパワーも面白味があるんですけど、僕はどっちかというと高回転になるにつれてパワーが伸びていく感じがいいので、NAが好きなんです」
やっと自分のフィーリングに合ったクルマに出会えた
もちろん愛車の一番のお気に入りポイントも、タイプRとしては最後となったNAのホンダK20A型エンジンだという。NAで電子制御も最新のクルマほど介入してこないFD2型シビックタイプRだが、今回の走行会のようなサーキット走行の感想は?
「ここ(TC2000)の最終コーナーで飛び出しちゃって、FFだけどリアが思ったよりも出るな、と。今まで乗ってきたFF車は基本的にアンダーステアだったんですけど、やっぱシビックタイプRに乗ってからFFでもこれだけオーバーが出て、なおかつセオリーに忠実に走ればこれだけ曲がるクルマもあるんだなって。これまでは車検がきたり壊れたら換えたり……、そういうスパンで乗り換えてましたけど、やっと自分のフィーリングに合ったクルマに出会えたって感じで、これからも乗り続けようと思います」
最終的にはECUチューンを目指したい
拓実さんのシビックタイプRの現在の仕様は、映像などで見て憧れていたというSEEKERの車高調(スプリングレートはフロント12kg/リア14kg)、SPOONのストリートテール、ホイールがWORK EMOTION X09でタイヤがヨコハマ アドバンネオバAD09となっているが、これはサーキット用で、街乗り用に仕様の異なるセットも用意しているそうだ。ちなみに今回もトランクに2本、リアシートに2本のタイヤを積んできたという。
現在は足まわりと排気系のチューンのみとなっているが、将来的にさらに手を加えたい部分もあると語ってくれた。
「今は車高調しか入れていないんですが、全部SEEKERで揃えたいなと思ってはいます。維持費の面も含めて金額的に難しい部分もありますが、コンピューターまでやってライトチューンまでいきたいですね」