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三菱「ランエボVI」が1890万円! 高額の理由は、日本にはない世界に5台だけの「マキネン」仕様の特別車だからでした

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: ICONIC AUCTIONEERS

5台目に作られたモデルはワンオーナー車だった

クラシックカーや新旧のレーシングマシン、ラリーカーなど、モーター系アイテムを得意とする英国のオークション・ハウス「アイコニック・オークショニアーズ(Iconic Auctioneers)」。さる2024年2月24日、同社がシルバーストーン・サーキットの一角で開催したオークション会場に出展されたこの個体は、トミー・マキネンがモンテカルロ・ラリーで前人未到の3勝目を挙げたことを記念して、ラリーアートUKが手がけた現地独自の限定モデルなのだ。

ベースはランエボVIの競技用ベースグレードのRS。このモデルを、トニー・コックスが率いるラリーアート・テクニカル・チームがエンジンから足まわりまで徹底的に高性能化。ラリーアートUK謹製の「三菱ランサー エボリューションVI RSトミー・マキネン・エディション モンテカルロ・エディション」として限定販売したというわけだ。

当初は12台の「生産」が予定されていたと言われるが、作られたのはわずか5台のみ。その5台中最後に作られた5台目となる、この1991年式三菱ランサーエボリューションVI RSトミ・マキネン・エディション モンテカルロ・エディションは、走行距離わずか3497マイル(約5628km)のワンオーナーカー。ほぼ新車と言っても差し支えないこの希少なエボVIは、今回のオークションで9万9000ポンド(邦貨換算約約1890万円)で落札され、2人目のオーナーの元へ嫁いでいった。

モータースポーツから市販車の販売台数まで、メーカー同士がつねに切磋琢磨を続ける自動車の世界。それぞれのジャンルでそのトップランナーは目まぐるしく入れ替わり続けるが、ある時代に偉大な「コト」を成し遂げたメーカー、クルマ、あるいはドライバーは、自動車史にその名を永遠に刻むこととなる。そんな稀有な一例が、三菱のランサーエボリューションであり、トミー・マキネンなのだ。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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