サスペンションは2タイプを用意
これらとマッチするように組み合わされたホイールは前後異径で、フロントは21インチ、リアは22インチとなる。ちなみにこのホイールは、近年ノビテックと提携関係にあるアメリカのVossen製。「NF11」と呼ばれるもので、最先端の鍛造技術とCNCマシニングによって製造され、さらにさまざまな表面仕上げと72色のカラーバリエーションが用意されている。ノビテックのコイルオーバー・サスペンション、もしくはスポーツ・スプリングとの組み合わせによって、ノーマルの296GTBを超えるダイナミックなハンドリングが実現する。
フロントに255/30ZR21、リアに335/25ZR22サイズのロープロファイルタイヤを装着することを前提にセッティングされたサスペンション・アイテムは、前でも触れたとおりコイルオーバー・サスペンションとスポーツ・スプリングの2タイプ。
前者は車高と減衰力をマルチに調整できるもので、フェラーリのフィオラノ・パッケージの有無にかかわらず装着が可能だ。日常的な実用性を最適化するための機能も加わっており、フロントの車高は最大で約40mmそれを高めることができ、スイッチをもう一度押すか車速が80km/hに達すると自動的に元の位置に戻る。
パワーユニットは、排気システムの改良などによって、さらに38psのエクストラをエンジンで得ることに成功。したがって最高出力は868psにまで向上し、さらにダイナミックな走りを楽しむことができるようになった。
エキゾーストシステムはステンレス製とインコネル製の両タイプが用意されており、後者では999Kメッキが施され、さらに最適な温度制御が行われる。これまでさまざまなモデルをデビューさせ、フェラーリ・チューニングのメジャー・ブランドとしての知名度を得てきたノビテック。はたして彼らが次に選ぶチューニングの素材は、いったいどのモデルなのだろうか。