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ホンダ新型「アコード」は心地よさを満喫できる走りっぷり! 上級セダンの快適さを最新技術でアップデートしていました

ホンダ新型「アコード」は心地よさを満喫できる走りっぷり! 上級セダンの快適さを最新技術でアップデートしていました

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 小林邦寿(KOBAYASHI Kunihisa)/島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)

4輪のタイヤが路面に吸い付いているかのような走り

一方で走りは、言葉で表現すると「安定感、安心感があり、なおかつ走らせていてとにかく気分がいい」のが特長だ。

実車には新技術として、ブレーキとパワートレイン(モーター)の統合制御で前輪荷重を増やしながら旋回性能を上げるモーションマネージメントシステムや、新たに6軸センサーを用いリアルタイムで減衰力を変化させるアダプティブダンパーシステムなどを採用している。

こうした機能の効力によって、(筆者が試乗したのはドライの路面だったが)4本のタイヤがあたかも路面に吸い付いているかのように均等にグリップしている感触が伝わり姿勢変化も安定感がある、心地よさを満喫できる走りっぷりを示してくれた。

開発責任者の横山尚希LPL(Large Project Leader)が「アメリカで走らせて非常に楽しかった」と話していたのはこのことか……と思えた次第だ。装着タイヤはミシュランe・PRIMACYの235/45R18だったが、このタイヤをキチンと履きこなした足まわりになっている。

全域で静粛性も高く心地よくドライブができる

もちろんe:HEVのパワートレインについても、直噴化された2Lエンジンに2モーター内蔵電気式CVTを組み合わせ、走行モードに応じて適切な制御を行う仕組みのものを搭載。その仕事ぶりもじつに自然で、クルージング中などはいつEVモードに切り替わったのかわからないほど、全域で静粛性も高い。またパドル操作で減速度が選べるのも、かなり実勢に則していて、ワンペダルならぬワンパドル走行でのドライブもスムーズに行える。

それとほぼ自動駐車が任せられるHondaパーキングアシストの技量もたいしたもので、危なげなく所定の場所にクルマを収めてくれるし、前方交差車両警報など新機能を加えた安全運転支援のHonda SENSING 360も心強い。試乗車のBOSEに試聴用として用意されていた音源の楽曲、アーティスト名は著作権法に抵触するとのことでここでは具体名は書けないが、筆者だったら、ノラ・ジョーンズの気持ちを軽くしてくれる新譜でも聴きながら、少し遠くまでひとりでドライブに出かけたい……そう思わせてくれるクルマだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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