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働き者のトラック、トヨタ「ダイナ」が冒険野郎なオーバーランダーに大変身! 8インチリフトアップの大迫力マシンとは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

タイヤはオープンカントリーを装着

運搬用トラックであるダイナで悪路走破性を発揮させるために、ハーディーズは専用の8インチアップキットを開発。限界のリフトアップ量を試すために10インチ化もテストしたそうだが、実用性を考えると8インチが一番バランスが良く、ベストという判断に達した。

ボディリフトアップに伴って、そのワイルドさをより強調させるタイヤはクロスカントリー4駆乗り御用達のトーヨータイヤ「オープンカントリー」を選択。見た目の印象からゴツゴツとした乗り味と勘違いされがちだが、実際に使っているオーナーは、このように話してくれた。

「オフロード性能をしっかり備えた本格派のオールテレーンタイヤなのに、びっくりするくらいマイルドでスムーズな乗り心地。見た目のタフさとは正反対に乗り味がスムーズで滑らかです」

ちなみに、この8インチリフトアップとオープンカントリータイヤとの組み合わせで、運転席の目線はほぼ大型トラックの位置と同じになる。車高が高くなったぶん、存在感も迫力も倍増する。

アドベンチャーな旅を楽しむダイナ

架装させた荷台はワンオフでキャリアを組み、ルーフテントとサイドオーニングをマウントし、アウトドア道具収納用ポックスを追加する。さらにウォーターボックスを吊り下げ、スタックした際に役立つリカバリーラダーをセットするキャンパースタイルだ。

6人乗り用クルーキャブのルーフにもキャリアを載せているが、これは荷物を置くスペースというだけでなく、必要に応じてテントを張って就寝スペースを確保できる構造にもなっている。また、ここには夜間走行用にフォグランプもセットする。

タフで力強さを強調する演出は前後にセットしたウインチ以外からも伝わるが、面白いのがはみ出たタイヤを覆うように作り込まれたパイプフェンダーによってアピールする点だ。巨大なタイヤで悪路を豪快に走る姿を連想させる意味において、このパイプフェンダーはオーバーランダースタイル御用達のアイアンバーと共に今後の流行りを予感させる。

一般的なオートキャンプとオーバーランダーでのキャンプの違いは「アドベンチャー的要素」になる。走破性のあるクルマにテントを取り付け、道なき道を行くことで、通常のキャンプでは味わえないダイナミック感を楽しむことこそが真骨頂だ。今回、ハーディーズが独自に作り込んだカーゴシステム搭載のダイナ 4WD オーバーランダースタイルは、野営をしながらアドベンチャーな旅を楽しむパッケージングになっている。ちなみに、このスタイル、発想を変えれば仕事でも活躍しそう。職人の仕事クルマとして仕立てたらカッコいいなぁー、と撮影しながら感じたのだった。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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