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アルミテープを車に貼って得られる効果は? 業界随一のオカルトグッズ評論家が謎を解説します

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: AMW/WEB CARTOP

  • トヨタのアルミテープはオカルトでもなく、理屈に基づいたもの
  • 自作もできるのはアルミテープのいいところ
  • 当時の担当者のオススメはフロントウインドウに貼ることだった
  • 糊部分に通電性があるテープを選ぶことがポイント
  • ポイントは端っこなどを鋭利に切ること
  • 貼って剥がしてを繰り返して、効くところ探す
  • 貼って剥がしてを繰り返して、効くところ探す
  • 放電するためにアルミテープを貼るというのが目的

根拠がわかりにくい製品

根拠がわかりにくい製品は巷ではオカルトグッズと呼ばれ、そとのひとつに挙げられるものにアルミテープチューニングがあります。数年前に話題となりましたが、実際に効果はあるのでしょうか。業界随一のオカルトグッズ評論家が解説します。

トヨタのアルミテープは理屈に基づいたもの

巷には貼ると燃費がアップしたり、静かになったりするというアイテムがある。いわゆるオカルトグッズの類だが、毎度議論されるのが、効くか効かないか。なにを隠そう、ワタクシ、業界随一のオカルトグッズ評論家としても活動しているだけに言わせてもらうと、効くものあるけど、効かないものもある。信じないなら付けなくてもいいというのがスタンス。付けない状態がデフォルトなわけだし。ちなみに一時、指導が入って業界が衰退したことがあったのは効果うんぬんではなくて、根拠がないというもの。つまりエビデンスがないというのが大きな理由。

その流れで、ちょっと前に出てきたのがトヨタのアルミテープだ。ついにトヨタもオカルトチューンかと、ネットも含めて大きな話題になったのは記憶に新しいところだ。まぁ、煽り的なタイトル付けというのもあったのだろうが、トヨタのアルミテープはオカルトでもなく、理屈に基づいたもので、いわゆる飛行機に付いている放電索と同じもの。

飛行機の放電索とは、飛行中に空気とこすれ合うことで機体が帯電。これが燃費などに影響するため、翼や機体に付けて放電させるためのアンテナ状の装備を指す。それゆえ、飛行機を見ればすぐにわかるほどだ。

放電するためにアルミテープを貼る

クルマも同様で、走れば空気と擦れるし、エンジン内部ではピストンが上下することで静電気が発生する。さらに吸気の流れでも静電気は出るなど、要は静電気だらけ。それを放電するためにアルミテープを貼るというのが目的なのだ。だから、実物を見ると細長くて、角が尖っている。どこに貼ると効果的かはトヨタが特許を取得していて、その内容が特許情報プラットフォームに公開されているのでそれを見るとわかりやすい。

さらにワタクシ、トヨタのアルミテープ担当の開発者と直接話をしたこともあって、

「効くでしょう?」

と開口一番に言われたことを今でも覚えている。担当者のオススメはフロントウインドウで、駐車場から出る際の段差を越えるだけでも体感できるハズとのことだった。そのほか、個人的には樹脂の吸気管がオススメでクルマによって差はあったりするが、たしかにガラスは高速時の安定性が違うように思える。まぁ、信用しなければ貼らなければいいし、費用も安いので、仲間内で効く、効かないとワイワイやって、気軽に楽しんでほしいものだ。

トヨタからは部品としてパーツナンバーを元にディーラーなどで購入できるが、モノがモノだけに、自作もできるのはアルミテープのいいところ。ポイントは糊部分に通電性があるテープを選ぶことと、端っこなどを鋭利に切ること。弁当に入っているバランのような形がいいだろう。

あとはネットを参考にするか、貼って剥がしてを繰り返して、効くところを探せばいい。ただ、最近気になるのは、すべてを確認したわけではないので確実ではないが、貼っているトヨタ車を見かけないこと。なにか理由でもあるのだろうか。

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