10年ぶりのモデルチェンジ
ミニの基幹モデルとなる「ミニ クーパー 3ドア」がフルモデルチェンジし、BMW製として4代目へと進化しました。およそ10年ぶりのモデルチェンジで、ついにBEVモデルが登場します。2030年には新車販売のすべてをBEVモデルとする予定のミニの最新車は、どのような仕様なのでしょうか。
シンプルでクリーンな内外装
BMWはプレミアム・スモール・ブランドであるミニの3ドアモデルをモデルチェンジ、国内での販売を開始した。ミニの中でも最もベーシックで伝統的な基幹モデルとなるコンパクトハッチの(BMW製として)4代目は、ガソリンエンジン搭載モデルに加え、BEV(電気自動車)モデルのラインアップがポイントとなる。
2030年には新車販売のすべてをBEVモデルとする予定のミニブランド。日本におけるミニ量販モデルとして初のBEVモデルとなる、「クーパーE」と「クーパーSE」をラインアップした。ちなみに、コンパクトSUVのミニ「カントリーマン」も発表同日(2024年3月1日)にBEVモデルを追加設定しており、こちらはFFの「カントリーマンE」と4WDの「カントリーマンSE ALL4」がラインアップに加わっている。
エクステリアはミニのテイストを継承しつつ、よりミニマルなデザインを採用。クラシカルなフォルムのヘッドライトや八角形のグリルを備えたフロントマスクでミニらしさを象徴する。ガソリンエンジンモデルとBEVモデルはパワートレインの違いや空力に考慮して細部を変更しており、BEVモデルは加飾を排したクリーンな仕立て、ガソリンモデルは伝統のデザインコンセプトを継承し以前のモデル同様のテイストとなっている。
インテリアは完全デジタル化を実現した。メーターパネルを廃止し、すべての情報を大型円形センターディスプレイに集約。有機ELテクノロジーを活用したディスプレイは、メーターパネルとしての機能をはじめ、AR機能付きナビや各種設定などを行うことができる。ダッシュボードには環境に配慮したリサイクルポリエステルを採用。布地のような素材を採用することで、温かみのある雰囲気を演出する。
また、ダッシュボード上に7種類の光のグラフィックを投影させるMINIエクスペリエンス・モードを採用した。この光のパターンとアンビエントライト、ミニドライビング・サウンドにより、室内の印象を変えることができるようになったのも新たなポイントだ。