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いま注目の「ピックアップトラック」はローダウンして遊べ!日産「フロンティア」をNASCAR風アメリカンに仕立てた理由とは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • ロケットバニー製の5点ボディキットを装着する
  • 4輪すべてをエアサス化した
  • あくまでもストリートを楽しむ1台として製作された
  • ホイールは1990年代に流行ったAmerican Racingの鍛造モデルを装着する
  • タイヤはトーヨータイヤ R888をセレクト
  • 車高を落とすと純正の燃料タンクが当たってしまう影響があるため、安全タンク仕様になっていた
  • NRGというメーカーのリクライニングバケットシート
  • 日常使いできるようにエアコンを取り付ける
  • 日産のトラック向けエンジンとして有名なKA24エンジンを搭載
  • 絶妙な張り出し量のフェンダーがポイント
  • ベース車として選んだのはUS仕様の2001年式日産 フロンティアだ
  • ロケットバニー製のボディキットを装着する

NASCARをイメージしたアメリカンモータースポーツトラック

「T.R.A.KYOTO」が東京オートサロン2024に出展した1台は、ちょっと古めのトラックをベースに遊び心を取り入れたクルマでした。トラックベースのカスタムといえば、最近ではアゲスタイルが大人気で、その他にもローライダーといった昔ながらの楽しみ方がありますが、T.R.A.KYOTOが提案するのは、その枠に縛られることなく自由な発想で挑むスポーツトラックでした。日産「フロンティア」をベースに製作したクルマのコンセプトは、アメリカンなモータースポーツを代表するNASCARです。

あえて日産 フロンティアを選ぶ

近年注目されているトラックベースのカスタムだが、T.R.A.KYOTOが手を加えると他にはないカッコいいマシンに仕上がる。注目すべきはベース車選びで、あえて現行モデルではなく、少し古めの車種を選んでいる点にある。ベース車両の安さはとても大切で、その後に発生するカスタム費用の面も大きいが、何よりも思い切った改造を施そうと思ったら、現行車よりも先代、それよりも先々代の方が大胆にイジれる。要はそのクルマがカッコよく見えるかにあるわけだ。

今回T.R.A.KYOTO流のカッコ良さを追求した結果、NASCARをイメージしたアメリカンモータースポーツトラックというチョイスに至った。そして、ベース車として選んだのは日産「ダットサントラック」の後継モデルであるUS仕様の「フロンティア」だった。

日本では馴染みが薄いが、海外では働くクルマとしてオーソドックスなクルマで、USだけなくUKを含めた世界各地に輸出されている。地域ごとに呼び名も変わるが、アジア圏だと「ナバラ」といったネーミングで親しまれている。

T.R.A.KYOTOに伺った話では、他にも特別なトラックはたくさんあるが、今回は一番オーソドックスなピックアップトラックを使ってカッコよく走るスポーツトラックを表現したかったので、あえてフロンティアを選んだということだった。

具体的な仕様については、そのまんまのレースカーとして作り込むわけではなく、あくまでもストリートを楽しむ1台として製作。カスタムの手法もレースに目を向けた内容ではなく、見た目はNASCARだが、中身はストリートカーとしてパーツをチョイスして装着している。

レーシーなボディペイントの中でひときわ目を引くホワイトのスチールホイールは1990年代に流行ったアメリカンレーシング製の鍛造モデル。ストリートカーらしく6穴ハブのまま取り付け、サイズは前後とも10J×15インチを装着し、タイヤはトーヨータイヤ「R888」のフロント255/50R15、リア235/50R15を履かせている。

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