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ランボルギーニ「ディアブロ」が4000万円オーバーで落札! スタンツァーニが「カウンタック」でできなかった4WDを採用した「VT」は今後要注目です

ランボルギーニ「ディアブロ」が4000万円オーバーで落札! スタンツァーニが「カウンタック」でできなかった4WDを採用した「VT」は今後要注目です

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

雄牛の角のような形状のファクトリー製のリアウイングを装着

今回マイアミ・オークションに出品されたディアブロVTの詳細を見ていこう。出品者はシャンパン・インテリアの内装に、ロッソのボディカラーという魅力的なコンビネーションの内外装を持つ1994年式のディアブロVTを2011年にアメリカの北東部で入手し、その後カナダのオンタリオ州にある自宅で大切に保管していた。

その時点でオドメーターは1万7000kmを差していたという。だがそれは、出品者がこのディアブロVTを所有していた約13年間の始まりにすぎず、彼は日常的なメンテナンスに加えて、強化型クラッチのオーバーホールやオンタリオ州にあるジョン・スチュワート・パワーブレーキ社によるパワーステアリング・ポンプとウォーター・ポンプのリビルト、エアコンシステムのクリーニングとリフレッシュ、エンジン、冷却水、排気システムの全センサーの交換、燃料ポンプ、燃料圧力レギュレーター、6個の燃料フィルターの交換など、じつに積極的なメンテナンス・メニューをこなしてきた。

エンジンとトランスミッションのハードウェアなどはすべてOEM製品に交換され、エンジンマウントも新しくなった。これらの内容はごく一部にすぎないが、このディアブロVTに施された全メンテナンス・メニューの詳細は、レビュー用にきちんとファイリングされている。

ステアリングホイールには、ランボルギーニのテストドライバーだった、バレンティーノ・バルボーニの直筆サインが入り、さらに特徴的な、おそらく世界にひとつしかないと思われる雄牛の角のような形状をした、ファクトリー製のリアウイングなど、見どころの多いディアブロVT。

出品者の手元にある間、さまざまなコンクールでの受賞歴を得ることができたともいうこのモデルに、マイアミ・オークションの主催者、RMサザビーズは27万5000~32万5000ドル(邦貨換算約4125万円~4875万円)の予想落札価格を示したが、結果は27万4400ドル(邦貨換算約約4120万円)での落札となった。コレクターズ・アイテムとしてのディアブロの人気は、はたしてこれからどう動くだろうか。

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