まるで新車! は言い過ぎだが、新車に近い安心感を手にすることができた
すべての施工を終えてエンジンに火を入れると、明らかにエンジン音が違う。ボンネットを開けて確認しても確実に静かになった。アクセルオンにすると、これまでと同じように踏んでいるのに今までとは見違えるほどにスムーズにクルマが動く。シフトアップしながら、わざと通常よりも多めにアクセルを踏み込むと、最近では感じることのなかった高回転域の伸びやかさがあった。
「そうそう、これがFA20本来のフィーリングだ」と思った。まさに新車の時に感じたものが蘇った。気持ちいい。逆に言うと、エンジンオーバーホールしてから約4万kmの走行だというのに、エンジンフィールは、すでに劣化していたということが分かった。
今回のリフレッシュサービスでエンジンは、もっとも時間をかけた部分である。ザッカー号は、エンジンオーバホールを行っていたので、そこまで変化はないんじゃないかと思っていたが、想像以上にリフレッシュ効果を体感できた。
このサービスをきっかけに定期的なリフレッシュを心がけたい
次に変化が大きかったのは、足まわりである。リフレッシュサービスを行うまではZN8の純正を装着していて、上々のフィーリングに満足していただけに、ZN6のA型ショックアブソーバーにすることで、ネガなフィーリングが出たらどうしようと少し心配していた。なぜなら、約12年前のイメージでA型のサスペンションは、乗り心地が硬いという印象があったからだ。
リフレッシュサービスのショックアブソーバーを入れた車両を見ると、気持ち車高が上がったように見えたが1000kmぐらい走れば、車高も落ち着いてきた。今回は、足まわりゴムブッシュリフレッシュコースとショックアブソーバーリフレッシュコースを一緒に行っているので、どちらの効果が大きいということは判別できないが、可能であればこのふたつはセットで施工することをオススメしたい。
さて、そのフィーリングはというと心配していた硬さはなく、どちらかというと快適。ZN8はパンッと張ったようなフィーリングなのだが、ZN6のA型は、じつに自然な動きで心地よい。約12年前は、これを硬いとジャッジしていたとしたら、みんなスポーツカーのフィーリングに慣れていなかったということだろう。
マウントゴムリフレッシュコースについても同様のことが言える。エンジンマウントやミッションマウントは、交換してから4万kmなので、大きな劣化は見られなかった。ただ、デフマウントについては、これまで交換したことがなかったのでハッキリと劣化が見られた。デフマウントを新しくすることで、これまで以上にリアの駆動にシッカリ感が生まれた。シフトアップ時のレスポンスも上がったと感じられ、リアの動きがナチュラルになったイメージだ。
ブレーキパーツの交換とキャリパーオーバーホールも行った。アタリがつくまでは、少しフワっとした感じがあったが、少しずつフィーリングが良くなった。何しろ、すべてリフレッシュされたことで、思いっきりブレーキングできるという安心感が大きい。
リフレッシュ完了! これであと10万キロは走れるだろう
以上のように86リフレッシュサービスをひと通り施工したザッカー号。個人的には、施工後のフィーリングに大満足で、これであと10万kmは走れるだろうと感じている。愛車の状態に不安を持っている読者のみなさんにはぜひ試してほしい。
今回は、すべてのカテゴリーを一度に行ったが、気になる部分だけをお願いするというのもアリだし、クルマの状態というのは、1台1台違うもの。これを機会にGR GarageのGRコンサルタントにチェックしてもらって、愛車の弱っている部分をあぶり出すというのは有効な手段だと思う。きっとアナタの愛車にマッチする提案をしてくれることだろう。
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