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可愛いフィアット「500」を自分色にコーデできる「ビスポーク」とは? チンクエチェント博物館ではレストモッドも展開予定

1970年式フィアット500をベースにしたビスポークモデル「ゴールドマドンナ」

ノスタルジック2デイズに登場した金色のフィアット500

パシフィコ横浜で2024年2月17日~18日に開催された「ノスタルジック2デイズ」は、旧車や絶版車を主役とした一大モーターショー。全国的に有名なスペシャルショップ、パーツメーカー、レストアのスペシャリストなどが出展し、車両展示とともに限定グッズ販売なども行っていました。今回は、ゴールドとブルーでお洒落にコーディネートされていた1970年式「フィアット500」を紹介します。

チンクエチェント博物館が提案する3つのカテゴリー

名古屋に本拠を置くチンクエチェント博物館では、プライベートミュージアムとして貴重なフィアット ヌォーヴァ500(チンクエチェント)を展示しつつ、国内外でしっかり仕上げた車両の販売も手がけている。

趣味嗜好が異なるオーナーたちのさまざまなライフスタイルや想いに応えるために販売車両に関して3つのカテゴリーを用意している点がポイントで、数多くのユーザーを獲得。高い評価を得ている。

その3つのカテゴリーを紹介すると、オーナーの個性、感性、こだわりで造り上げるプレミアムな「ビスポーク」、クラシックカーの趣きとスムーズな走りを楽しめる電気自動車の「フィアット 500ev」、そして、大切なペットのように付き合える博物館プロデュース販売車両の「ストラダーレ」だ。いずれをチョイスしても、フィアット ヌォーヴァ500を家族のように迎え入れることができる。

西川 淳さんがプロデュースした「ゴールドマドンナ」

今回ノスタルジック2デイズで披露されたのはビスポーク車両の「ゴールドマドンナ」で、著名なモータージャーナリストの西川 淳さんが1970年式をベースに持ち前の感性で仕上げたフィアット ヌォーヴァ500である。

チンクエチェント博物館の代表を務める伊藤さんによると、西川さんが独自のセンスで仕上げたゴールドマドンナが、まさしくビスポーク車両のお手本ともいうべき車両だったので譲ってもらい、ビスポークの作例として各地のイベントに展示しているとのことであった。伊藤さんは次のように語ってくれた。

「ビスポークをやるぞ! というときに、ユーザーのインスピレーションが湧かないことがあるんですよ。そういうケースでは西川さんからアドバイスをもらうこともできます」

今後はさらにレストモッドも展開していく予定

また、ゴールドマドンナで提案しているのは美的なものだが、レストモッド(レストアするだけではなく現代の技術とセンスでモディファイすること)も手がけていくそうで、アバルト「595」や「695」のトリブートを展開していきたいのだという。

「フィアット ヌォーヴァ500をベースとして製作し、内外装はオリジナルに忠実に仕上げます。595はクラシケのキットを使い、695のボディに関しては、うちの博物館にある車両で型取りし、トリノにあるカロッツェリアで鉄板の状態から造ってもらいます。エンジンは制御システムをデジタル化するなど、単なる595や695のレプリカではない、違うものという認識にしたいです。うまくいけば、850/1000TCRの提案も考えています。チンクエチェントで実現できる可能性があるものをいろいろやるということです。それが、ビスポークやレストモッドといったメニューですね」

とチンクエチェント博物館の伊藤さんは語る。

旧車を長く愛用していくためのアイテムも提案

チンクエチェント博物館のブースでは、ゴールドマドンナの車両のみならず、クルマにより長く、心地よく乗り続けられる技術として、灯(あかり)触媒によるフォトンフレッシュというコーティング剤も提案。これは、施工することで車内の除菌、消臭、防汚効果が半永久的に持続するもので、クルマの中がずっと清潔で快適な空間になるのだという。

また、窓ガラスに貼付すると紫外線を100%カットできるコボテクトサンブロックフィルムも提案。こちらは紫外線による車内インテリアの劣化を防ぎ、レザーシートなどの美観や質感を守ることで、より長いユーザーの愛着に応えるそうだ。コボテクトサンブロックフィルムは、それと同時に赤外線も99%カットし、車内温度の上昇を抑制。エアコンが無いクルマの強い味方になってくれる。

チンクエチェント博物館は、さまざまな技術を投入することで貴重なクラシックカーの次世代を担うことも考えているのであった。

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