マフラーカッターの選び方
マフラーカッターを選ぶ際に重要なのは、やはり「見た目」。カラーや形状が自分の好みや愛車にマッチしているのかが大切だ。また、ちゃんと装着できるのか、サイズなども確認する必要がある。選ぶ場合の主なポイントを以下に紹介しよう。
ポイント1:カラー
シンプルなシルバーをはじめ、チタン系では美しいブルーや焼き色のグラデーションが入ったオーロラカラーなどが定番。なかには、ブラックやレッドといったカラーもあるので、車体と同色のタイプを選ぶこともできる。
ポイント2:向き
エンド部の形状には上向き、平行、下向きといった主に3種類がある。いずれも、性能に大きな差はないが、車種によっては純正マフラー出口との兼ね合いで、取り付けられない場合もあるので注意したい。
ポイント3:形状
マフラーカッターの形状には、排気口が1本出しと2本出し(デュアルなどとも言う)があり、2本出しの場合は重くなるが、リアビューによりインパクト感を出すことができる。
また、出口の形状も楕円型(オーバルとも言う)や斜めにカットした感じのもの(スラッシュカットなどとも呼ぶ)などがあり、いずれもスポーティさや高級感を演出できる。なかにはハート型などもあるため、少しコミカルな雰囲気を出したい場合などに最適だ。
ポイント4:素材
素材にも、多様なタイプがあるのがマフラーカッター。主に以下のような種類があり、それぞれの特徴を紹介する。
スチール
重くてサビやすいのが難点だが、比較的安いのがメリット。現在は、スチール製のマフラーカッターはあまり多くない。
ステンレス
軽くてサビにくく、熱に強いことで、マフラーカッターに使われることの多い素材。価格は、スチール製より高いが、後述するチタン製ほどではない。
チタン
軽くてサビにくく、耐久性も高い。熱の加わったチタン独特のブルーは、スポーティな雰囲気を出すことができる。ただし、価格的にはやや高めだ。
カーボン
軽さでいえば一番で、耐久性もある。しかも、高級なスーパーカーやレーシングマシンのような独特の風合いを演出することができる。高価なものも多いが、なかにはステンレス製をベースに、エンド部にカーボン風カバーを付けたタイプもあり、そうしたものなら比較的安価だ。
サイズ
カラーや形状などがせっかく気に入っても、装着できなければ意味がない。特にマフラーカッターには汎用タイプも多く、例えば「取付可能外径32mm〜56mm」などと指定されている。そのため、購入時には事前に純正マフラーの外径を測り、対応範囲内なのか否かを確認したい。
もちろん、最近は車種専用タイプも多く、愛車に対応していれば安心だ。だが、こうしたタイプでも、年式によっては装着不可のものもある。選ぶ際は、車種だけでなく年式などのチェックも忘れずに。
取り付け方法
マフラーカッターの取り付けは、前述の通り比較的簡単だ。タイプやメーカーによっても異なるが、金属のバンドで固定し、専用ステーを取り付けるものなど多種多様だが、DIYでもできるタイプも多い。愛車の純正マフラーに適合したサイズであれば、20分程度で取り付けできる場合もある。
ただし、純正マフラー後端(エンド部)の形状によっては、マフラーカッターを削らなければ付かず、落下防止用のワイヤーを取り付けなければいけないものもある。特に、これも先述のように走行中に落下してしまうと大変だ。もし、自分で取り付ける自信がなければ、カー用品店やプロの専門店に依頼して取り付けてもらった方がいい。
車検に通るかも重要
マフラーカッターを装着したままでも、音量や排出ガスなどは純正マフラーと同じなので、基本的には車検に通るはず。ただし、気をつけなければならないのが、最低地上高だ。一般的な国産乗用車の場合、最低地上高は9cm以上。そのため、地面とマフラーカッターの一番低い部分に、それだけのクリアランスがないと車検をパスできない。特に、愛車をローダウンしている場合は注意したい。
また、車種によっては、最低地上高が10cm以上ないと車検に通らないケースもある。それはオーバーハングが長いクルマだ。オーバーハングとは、タイヤの中心から前後にはみ出した部分のことで、この長さによって車検時に必要とされる最低地上高が変わるケースもある。特に、ミニバンやスポーツタイプのクルマには、10cm以上が必要なクルマもあるので、これも注意したい。
ほかにも、マフラーカッターの形状がかなり尖っていたり、極端に後方へ出っ張っている場合も、車検をパスできないことがある。こうした問題もあるため、もし自信がない場合は、やはり取り付ける前に、ショップなどのプロに相談した方がいいだろう。
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取り付けが簡単で、比較的リーズナブルにドレスアップができるのがマフラーカッター。素材やカラー、形状なども豊富だし、好みに合った製品を見つけやすいことも特徴だ。
だが、ここで紹介したように、サイズや取り付け方法、車検に通るか否かを事前にチェックすることはとても重要。特に、何度も言うが走行中に落下させてしまうのは厳禁。気軽なアイテムだといって、ナメていたら痛い「しっぺ返し」を食らう。くれぐれも、安全・安心を心掛けて楽しんでほしい。