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新品タイヤの「慣らし走行」はなぜ必要? 最低100キロは優しい運転を心がけたい根拠に納得です

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW

タイヤとリムが馴染むまでにも時間が必要

もうひとつ、新しいタイヤの特性にドライバー自身が慣れるというのも、わりと大きな意味合いがある。同じ銘柄でも、新品タイヤとすり減った古いタイヤでは性能の開きがあり、銘柄を変更した場合はもっと大きな違いがあるため、ニュータイヤの感覚に慣れるまでは、プッシュするような走りは控えておくのがいいだろう。

さらに、タイヤとリムが馴染むまでにも時間が必要だ。タイヤとホイールを組む際は、ビート部などにビートクリームを塗って組みやすくするわけだが、その反面、交換した直後は、タイヤとホイールの位置がずれやすくなる。いわゆる「リムずれ」が起きやすい。リムずれが起きると、せっかく合わせたウエイトバランスもずれるし、真円度だって狂ってしまう……。

したがって、リムと馴染んでフィット感が出てくるまで、できるだけ強いブレーキや急発進は避けること。とくに低速トルクが大きいクルマや4WD車で、夏場にタイヤ交換をした場合は優しい加速を心がけよう。このようにタイヤのナラシはとっても重要だが、それほど難しいことではない。

冒頭でも触れたが、新品装着後は少なくとも100kmまでは過激な走りをせず、80km/h以下で優しくスムーズな運転を心がけるだけでOK(スタッドレスは60km/h以下の速度で200km以上)。もし、ピンとこない人は、新しい靴を買ったときのことをイメージしてみてほしい。

新品の靴でいきなり長距離を歩いたり、運動競技に使ったりすると、足が靴と擦れやすいため、踵などに「靴ずれ」が起こりやすいはず。靴も足にしっかり馴染むまでは、短距離、短時間の歩行を何度か繰り返す、ナラシ歩行が必要なように、タイヤもホイールとクルマ、そしてドライバーに馴染むまでは、じっくりナラシ走行を行いたい。

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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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