クルマにとらわれない地球規模での環境改善
ベントレー環境財団の責任者であり、ブランドコミュニケーションの責任者であるクリストフ・ホフマンはこのようにコメントしている。
「1年前に設立されたベントレー環境基金は、今やベントレーの環境戦略の重要な柱となり、世界中の変革者を支援し、世界でもっとも差し迫った環境問題の解決策を見出すサポートをしています。ベントレーは、持続可能性が最優先される未来を見据え、これらのエキサイティングな新しいパートナーシップにより、環境にポジティブで長期的な影響を与えるプロジェクトを実施していきます」
ベントレーのクルー工場におけるカーボンニュートラル化はすでに達成され、EVモデルの開発も進行しており、ベントレーの社内的な環境改善はほぼ終了したと言える。次のミッションはクルマにとらわれない地球規模での環境改善である。「ノブレス・オブリージュ」という言葉があるが、ラグジュアリーブランドだからこそ果たさなくてはならない役割は大きい。
AMWノミカタ
ベントレーはこれまでも生命の源である「水」に関わるプロジェクトに多く参画している。小さなところであれば、製造過程での水の使用量の削減やクルー工場の水の再利用や雨水を活用するシステムの構築、ケニアでのマングローブの森の再生やポルトガルやスペインでの海草の再生、そして会社の近くを流れるヴァレーブルック川の自然化の推進なども行ってきた。
目に見える活動もあれば、財団の資金を最も効率よく環境問題対策に使える団体とのコラボレーションなど、間接的な活動も行っている。ベントレー環境財団は直接的な利益をベントレーにもたらすことはないが、高級自動車メーカーとしての立場をわきまえ、社会的な責任を積極的に担おうとする姿には好感が持てる。