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平塚市の競輪場でパラモトライダーが乗るオートバイが走った! サイドスタンドプロジェクトが走行体験イベントを実施

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

  • 転倒を防止するためのアウトリガーを装着した中型バイクに乗車し、まずはエンジンを掛けずにボランティアスタッフの手押しから走行を始め、まっすぐ走れるようになったらエンジンを掛けて走行となる
  • ひどい荒天にもかかわらず、大テント下のスペースで走行を体験できた
  • サイバーエージェント社のネーミングライツで2021年の4月から「ABEMA湘南バンク」の愛称で呼ばれることとなった(2024年3月まで)
  • それぞれの障がいに合わせて、バイクのカスタムを施して体験走行を行っていく。これは左上肢麻痺のパラモトライダーのため、右ハンドル側にクラッチを移植したもの
  • 盲目のライダーも同様に走行。ヘルメットに装着したインカムを使用してスタッフが走行指示を出しながら運転する。視覚障がいがあっても真っ直ぐバイクを走らせることができるライダーは多い
  • 相模川の河口に近い場所にある平塚市の競輪場。1950年に開設されている。1周400mの深いバンクのあるきれいなトラックとなる
  • バイクに乗れること、それだけでパラモトライダー全員の頬が緩むのがわかる。そして走行を終えたときのボランティアスタッフの温かい拍手もパラモトライダーたちの心を打つ
  • 今回も55名のボランティアスタッフが集結し、4名のパラモトライダーの走りを支えた

再びバイクに触れたことで喜ぶ姿が見られた

一般社団法人SSP(サイドスタンドプロジェクト)が開催しているパラモトライダー体験走行会は、交通事故などによって、再びバイクに乗ることが叶わなくなった元ライダーに、もう1度バイクに乗る楽しさを体験してもらおうという企画です。そのSSPによる2024年最初の体験走行会が神奈川県平塚市にある平塚競輪場で開催されました。レポートをお届けします。

初めて競輪場での開催へ

パラモトライダー体験走行会を主催するSSPは、レジェンドライダーとして知られる「青木三兄弟」の三男である青木治親が立ち上げた一般社団法人。治親はWGP(ロードレース世界選手権 現MotoGP)のGP125クラスで1995年、1996年に2年連続タイトルを獲得した世界チャンピオンである。2004年にオートレース選手に転身し、現在はオートレーサーとして活躍している。

同走行会は、事故や病気によって身体の自由が利かなくなってしまった元ライダーに向けたバイクの体験走行を行うイベントである。障がいによって2輪免許を失ってしまった方たち向けに、サーキットや休校日の自動車教習所、さらには広い駐車場など、バイクを走らせることができるクローズドコースで行われている。

また、毎年秋には箱根ターンパイクをSSPが占有して実際の公道再デビューの機会も設けている。当初は事故などでバイクを降りてしまった元ライダーが対象であったが、現在では先天的な障がいによってバイクに触れたこともない参加者も広く受け入れている。

3月12日(火)、2024年最初の開催となったパラモトライダー体験走行会は神奈川県平塚市にある平塚競輪場、通称ABEMA湘南バンクを会場として開催された。SSPのイベントとしては初開催となる施設であった。

青木治親がオートレーサーとして活動しているため、これまで茨城県にある筑波サーキット内にあるオートレース選手養成所で開催されたことはあったが、競輪関連施設での開催は初めてとなる。

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