レースアンバサダーからエンタメ性の取り組み
さてSUPER GTではチーム、そしてスポンサーをPRするためのレースクイーンの存在も欠かせない存在となっている。そのレースクイーンの名称を、今シーズンから「レースアンバサダー」という新たな名称に変更することになった。
「チームや選手を応援する存在として、女性に限らず、男性や着ぐるみでも担うことができるような規則としました。F1のグリッドガールは数年前に廃止されるなど、多様性を求める社会情勢を勘案して再検討した結果、SUPER GTの場合はただグリッドボードを持つだけではなく、チームやスポンサーのPRをするために必要不可欠な存在だと考えています。
チームのメカニックやエンジニアたちと同様に絶対に必要なシリーズに貢献する〈職種〉のひとつと考え、一緒に仕事をする仲間として、レースアンバサダーという名称に変更し、対象を広げ継続する体制としました」
F1やスーパーフォーミュラなど、近年のモータースポーツはレース以外の部分でエンターテイメントのコンテンツ強化が目立っている。SUPER GTも今後そういった新たなコンテンツの展開を考えているのだろうか。
「F1は昼間レースをやって、夜にコンサートを開催。他業種とのコラボレーションが近年目立っています。ただ今のSUPER GTのスケジュールで、そういったコンテンツを展開していくのはハードルが高いです。以前、土曜日の夜に著名なアーティストが来場してイベントをやったことがあります。そのアーティストを目当てに数多くの方が来場されましたが、そのようなコラボレーション企画を実施するケースは、そうそうないので、既存のコンテンツの底上げを早急にやる必要があると考えています。そのひとつが自動車メーカーの新車展示、カタログの配布、そして会場での販売です。以前タイでシリーズ戦を開催したときのサポートレースでやっていたヤリスカップは、スタンド裏に実際の車両やパーツを展示していて、プロモーション活動に積極的だなと感じました。もともとモータースポーツは各メーカーの販売促進と営業戦略の一環であるはずなので、サーキットでのそういったプロモーション活動に力を入れていきたいです」
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注目ポイントが盛りだくさんのSUPER GT。次の30年に向けてのシグナルは、2024年4月13日(土)〜14日(日)の岡山国際サーキットでグリーンへと点灯する。