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「ホンダe」のレースマシンの正体は? 東京オートサロンで公開された「e-DRAG」がベースでした。EVレースでの走りに期待!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

  • 今回ホンダe「e-DRAG」を走らせたホンダアクセス社内チーム。レースの現場での試行錯誤がこれから続くようである
  • オートサロンに出ていた「e-DRAG」はその名の通り、コンセプトはドラッグレース仕様。ドラッグレース用の軽量化は、通常のレースにも有効ということだ
  • フロント周りをごっそりと一体化したCFRPカウル。大幅な軽量化はもちろん、取付構造の簡素化にも貢献しているはず
  • 内装材、防振・吸音材も徹底的に剥ぎ取り、CFRPドアパネルにアクリル窓、と徹底している
  • 後席は取り外してあり、フロントシートはKIRKEY製のアルミバケットシートに換装。ロールケージもしっかり組み込まれている
  • この車両のデビュー戦は、2024年4月27日(土)、筑波サーキットで開催される筑波55kmレースとなる
  • 「2024 Tokyo E-Prix」の決勝は予選と決勝は土曜日のワンデイ。そのため31日(日)はコースや東京ビッグサイト内で各種イベントが開催された
  • JEVRAシリーズに参戦している車両によるデモランには、6台が集結した
  • 同日コースではリーフNISMO RCやGen2の日産フォーミュラEマシンも走行
  • EVではないが、マツダ・ロードスターもガソリン代替カーボンニュートラル燃料を使用した車両で走行
  • 当初はNSXの17×7JJホイールを採用していたようだが、ドラッグレースではないことからタイヤサイズなどは変更となった模様

外装はCFRP製を採用しトップを狙う

日本で初めて開催された本格的な公道レースとなったABB FIAフォーミュラE世界選手権第5戦「2024 Tokyo E-Prix」が、2024年3月29日(金)~30日(土)、東京ビッグサイト東展示棟周辺にできた1周2.582kmの特設コースで開催。その大会に合わせて東京ビックサイトでは「E-Tokyo Festival 2024」が開催され、EV参戦車両によるデモランが行われました。そこには「東京オートサロン2021」で見かけたホンダのコンセプトモデルの姿が……?

Tokyo E-Prix後のデモランでシェイクダウン

東京都では、フォーミュラEの開催に合わせ、子ども向けプログラムを中心にした「E-Tokyo Festival 2024」を東京ビッグサイトで開催した。フォーミュラE東京大会が終わった3月31日(日)、電気自動車界のF1と呼ばれるマシンが走り回ったコースを使用したプログラムを用意。レーストラックを自分の足で辿ることができるコースウォークや各種デモ走行が開催された。

そのプログラムの1つに、JEVRA(日本電気自動車レース協会)が主催するEVレースに参戦中の車両によるデモンストレーションランも行われた。走行車両は、ジャガー「IペースSVR」、テスラ「モデルS Plaid」、テスラ「モデル3」、日産「リーフ」(残念ながらトラブルにより走行はキャンセル)、ホンダ「ホンダe」、トヨタ「ミライ」の6台だ。

ホンダeは、2023年のJEVRAシリーズ最終戦「ALL JAPAN EV-GP SERIES ROUND.6 TSUKUBA」でデビューしているが、今回持ち込まれたのは、その2023年10月のレースで出場したものとは全く異なる個体であった。

その車両、どこかで見たぞ、と思った方も多いだろう。「東京オートサロン2021」で一般公開された「e-DRAG」がベースなのだ。前回のレースでは、搭載するバッテリーが容量35.5kWhということもあり、テスラ モデル3がトップ争いを展開しているJEVRAレースの中ではマイペースで走らざるを得ない状況であった。

そこで、2024年シーズンに向けて投入するのが、HKSが手掛けたワンオフの足まわりに、外装はCFRP製で、300kg程の軽量化を実現したという1台である。もちろんチームはホンダアクセスMS部のままとなる。

社内のクラブ活動が認められ、少し状況が進んだということだが、この個体による初レースとなるのが、4月27日(土)に筑波で開催となるJEVRAシリーズ第2戦。今回のデモランは、その参戦のためのシェイクダウンとなった。走り終えたマシンがブースに戻ってきたあとスタッフに印象を尋ねてみた。

「とりあえず何事もなくちゃんと走りました」

と語るが、実戦でどのような走りを見せるのか。そして、今シーズンでどこまで進化していくのか? そのあたりをしかと見届けたい!

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