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トヨタ「クラウン」に満足できずスカイライン「GT-R」へ乗り換え! R32ではなくR33を選んだのはクルウチの一言にありました

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 清水良太郎(SHIMIZU Ryotaro)

  • 澤さんのR33は1995年式の標準車
  • ホイールはレイズTE37SL(10.5J×19 インセット12)
  • ヘッドライトは人気の高い後期型キセノン(HID)に変更
  • 砲弾型マフラーが迫力あるリアビューを演出
  • リップスポイラーも後期型に。バンパーにはN1ダクトも備わり完全な後期ルックが完成
  • ブレーキはV36スカイライン用の大径ローターに変更
  • エンジンはHKS GT-SSタービンやクルウチのオリジナルECUで約500ps仕様に
  • ニスモのコンプリートエンジンのようなグレーの結晶塗装を施してある
  • ステアリングはモモのRACEを装着。ペダルはR34GT-R後期のアルミタイプ
  • ガレージヨシダの2DIN化キットでエアコン操作ユニットを移設。空いたスペースにカーナビを装着する
  • ウーファーも装着して迫力ある音楽を楽しんでいる
  • クラウンから乗り換えたオーナーの澤 達彦さん

スポーツカーに乗りたいと選んだのがGT-Rだった

2024年11月で創刊30周年を迎える「GT-R Magazine」。そのなかで、高い人気を誇る長寿企画のひとつのが「SHOP自慢のRたち見てください」です。企画名こそ2度変更していますが、GT-Rを得意とする全国のショップを訪問し、そこに集うR濃度の高いユーザーの愛車をカメラに収めるとともに、GT-Rへの愛情を思い存分に語っていただく趣旨に変更はありません。今回お邪魔したのは、昨今GT-Rマーケットで存在感を高めている三重県の「CREWCH(クルウチ)」。誌面では書ききれなかった参加者のGT-Rストーリーを完全版として掲載します。まずは1995年式のR33を所有する澤 達彦さん。R32を買おうとしていたのに、R33を購入した理由とは?

「被りが少ない」のひと言で決めたR33

今や相棒と呼ぶGT-Rを購入する前は、トヨタ「クラウン アスリート」に乗っていたという澤さん。それなりに満足していたが、走らせて楽しくなかったそう。やっぱりスポーツカーがいいと相談に向かったのが地元の知り合いであり、長年付き合いがあるCREWCHだ。

オーナーの澤さん

同社が主催するツーリングイベントに参加し、スポーツカーに触れる機会があったことも購入を後押しした。GT-Rが好きで、最初はスタイルが好みのR32を、と考えていた澤さんだが、代表の久留内良彦さんに「R32よりもR33のほうが乗っている人が少なくて、被ることも少ないよ」という誘惑と用意された個体の程度のよさもあって、R33に決めた。2016年のことだ。

フルノーマルであったエクステリアはフロントリップとヘッドライトをR33オーナーの間では定番といえる後期用に交換するとともに、RAYSのボルクレーシングのTE37SLをセット。19インチサイズはやや大柄のボディに負けない存在感があり、走りに特化しないならお薦めだ。

ブレーキは19インチ化したことで、小さく見えるという理由から、純正キャリパーに「ジュラテック」のブラケットを組み、よりローター径の大きいV36型スカイラインのフロントφ355/リアφ350のローターをインストール。制動力には満足しているというが、ゆくゆくはR35GT-R用のブレンボブレーキキットへアップデートしたいと考えている。

外観だけでなく、エンジンもCREWCHが提案するセミオーバーホール(ナプレックのハイレスポンスキット)+タービン交換メニュー(+東名のポンカム/オリジナルECU)を施工。もともと同社推奨するHKSのGT-SSタービンが組まれていたこともあって、予算は大幅に抑えられたとのこと。

友人のR32に乗ったことがあったので、RB26DETTのパフォーマンスの高さは知っていたが、ファインチューンされたエンジンは別物。スムーズに力強く高回転まで回り切るフィールに、こんなに変わるのかと驚いたそう。

また、シリンダーヘッドをオーバーホールするため、取り外されたヘッドカバーには結晶塗装を施す。NISMOのコンプリートエンジンに近い濃い目のグレーのカラーは澤さんのからのオーダーで、お気に入りのポイントだ。

段階的にステップアップし、着実に自分の理想に近づいている澤さんのR33。今後もリフレッシュを兼ねて、マフラーや足まわりなど未着手なパーツを順番に交換していく予定である。チューニングではなく、コンディションアップの考えで、愛車と向き合っていくそうだ。

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