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モテる運転とドン引きされる仕草とは? 昭和で当たり前でも令和ではセクハラと誤解される車内マナーを解説します

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TEXT: 平塚直樹(HIRATSUKA Naoki)  PHOTO: Photo AC/AMW

むかし当たり前で、今はNGの行為は?

クルマの装備も進化に伴って、むかしは当たり前のように行われていたエチケットなども、現在ではまったく無用ということもある。ここでではそうした、今やってしまうとドン引きされる行為を解説しよう。

急ブレーキで助手席を押さえる仕草は?

昔から急ブレーキの時に、「左手を助手席に座る女性の前に出す」仕草がモテるという都市伝説がある。急減速で体が前のめりになるのを気遣う行為だ。ただ、これはSNSなどの投稿を見てみると、人によるようだ。「キュンとくる」といった書き込みもあれば、逆に「シートベルトをしているから危ないわけがない。胸を触るため?」と勘ぐる人もいるらしい。

また、もしこうした行為をやるとしても、頻繁にやるのはよろしくないと思う。前述したように、スムーズな運転をしなかったり、車間をあまり取っていないため、急減速を何度も繰り返している証拠だからだ。同乗者に安心感を与える運転を心掛けていれば、そもそも急ブレーキを何度もやる必要はない。もちろん、スムーズで、車間を十分に取って、スムーズに走っても、急ブレーキをかけなければいけない場合はあるだろう。でも、頻繁に急ブレーキを行い、その度に左手を助手席へ出すのは、「なにか下心がある」と勘ぐられてもしかたないといえる。

バック時に助手席に手を掛ける仕草

駐車などでバックする際に、後方を見るために「助手席の背もたれに手をかける」行為も、昔からモテる仕草のひとつだといわれている。おそらく、助手席に乗る異性などにとっては、ドライバーの手が自分の体後方へ回り、顔も近づくため、まるでハグされているような感覚となり、「ドキッ」とする人もいるからだろう。

ただし最近の新型車では、バックモニターが義務化されたこともあり、こうした仕草は減ったといわれる。バックモニターとは、ギヤをバックに入れると、センターディスプレイが後方の様子を映し出す機能。最近のバックモニターは、後方のかなり広範囲を映し出すのでとても便利だ。

バックモニターが装備され始めた数十年前のクルマでは、「バックモニターだけを見ていたら、リアバンパーを壁にぶつけた」といったケースもあったが、最近はそういった話もあまり聞かない。また、これも最近のクルマには、バックセンサーを備える車種も増えており、後方の障害物とぶつかりそうになると警報を鳴らし知らせてくれる。

だが、こうした機能はあくまで補助的なものだ。クルマをバックさせる際には、ドライバーが目視で後方や周囲の状況を確認しなければならないのは変わらない。あくまでバックモニターなどは、そうした際に死角にいる人や障害物の発見をサポートするものだ。

バックモニターだけを見て後退をすると、例えば、後方の壁などとの距離感がつかみづらいために衝突しそうになることもある。また、雨や雪など悪天候時には、バックカメラに水滴などが付いて、モニターにきちんと後方を写さない場合もある。あくまで、後方確認はドライバーが自分の眼で確認することが大前提。バックモニターなどの機能は、それを補助するものだと考えたい。

大事なのは心構え

ここで紹介した運転術は、どれも特別なことではない。むしろ公道でクルマを運転するための基本中の基本だ。とくに、大事なのは心構えだろう。運転中はつねに落ち着き、追い越されたりしてもカッとならない。冷静に前方や周囲の状況を感じながら、スムーズで余裕のある運転をする。そうしたドライビングが、結果的に、助手席や後席の同乗者に安心感を与え、好感度も上がる。これこそが、モテる運転術の神髄ではないだろうか。

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