1/1スケールのブロック・トイを展示
LEGOブロック(レゴ)は、2024年4月5日(金)〜7日(日)に鈴鹿サーキットで開催された「2024 F1 日本グランプリ」に実物大モデルの「LEGO MERCEDES-AMG PETRONAS F1 W14 E PERFORMANCE」を展示しました。19万ピースを超えるレゴブロックを用いた大迫力のモデルは、どのようにして制作されたのでしょうか。
2428時間を費やして完成
レゴブロックといえば、多くの人が一度はそれで遊んだことがあるという世界的に有名なブロック・トイ。その歴史は長く、創業は1932年というからレゴとともに育ち、現在でも上級シリーズともいえるレゴ テクニックの制作を趣味とする大人は、数多く存在する。年齢を超えて遊ぶことのできるブロック・トイ。レゴブロックが世界中で高い人気を博している大きな理由としては、製品品質の高さがあげられるだろう。
そんなレゴグループが、2024年F1日本GPの開催期間中、会場の鈴鹿サーキットの「レゴ テクニックブース」に、レゴブロックで制作した「LEGO MERCEDES-AMG PETRONAS F1 W14 E PERFORMAMCE」を展示した。スケールはもちろん1/1の実物大。レゴ テクニック・シリーズには、これまでも18歳以上の年齢層を対象とした「レゴ テクニック Mercedes-AMG F1 W14 E PERFORMANCE」が発売されているが、さすがに実物大のモデルは迫力が違う。
実際のサイズは全長5012mm×全幅2020mm×全高1070mm、総重量は913kgにも達するこのモデルは、じつに19万2937ピースのレゴブロックを用いて、設計と開発だけでも500時間、完成までに2428時間を費やして制作されたたという。
ドライバーがゆったりと座れる広さを確保
モデル・ビルダー、マスター・モデル・ビルダー、レゴ認定プロビルダーと3段階の認定資格がある同社のビルダーを中心に制作されたと思われる今回の実物大の作品は、シルエットはもちろんのこと、ディテールにも相当なこだわりを持って作られている。
実物大モデルにおける最も複雑で細かいパートは、ステアリングホイールと車体上のメルセデス・ベンツのロゴだったというが、たしかに前者は1304個のブロックを使用し回転可能なセレクターとシフトパッドを搭載。特別な設計と組み立て技術を駆使し、ドライバーがゆったりと座れる広さも確保しているという。それはまさにブロック・トイの頂点を制覇したモデルといえるのだろう。
市販モデルは1/8サイズ
通常の商品化されている同モデルの1/8サイズの商品は、実物大モデルと比較するとわずか1642ピースの構成で、完成時のサイズは同様の比較で全長630mm×全幅260mm×全高130mm。実車さながらのカラーリングは、F1ファンも十分に納得できるはず。さらにこのシリーズには、7歳以上を対象とした240ピースのプルバックモデル「レゴ テクニック Mercedes-AMG F1 W14 Pull Back」も用意されている。