宝石のようなコンチネンタルGTCが登場
ベントレーの限定車ラッシュが止まりません。今回「コンチネンタルGTC」とコラボするのは英国の有名宝飾ブランドである「Boodles(ブードルズ)」。ロンドンの高級ホテルである「ザ・サボイ」のホールに店を構える1798年創業の老舗宝飾ブランドです。同じ時期(1760年)に創業されたマリナーとどのようなコラボレーションを実現したのでしょうか。
控えめなエレガンス
ブードルズとマリナーは1700年代の同時期に創業された歴史の古い会社であるが、ブードルズのショップがロンドンの老舗ホテル「ザ・サボイ」の中にあるということもベントレーとの運命を感じる。なぜならこのホテルは1927年にベントレーがル・マン24時間レースで優勝した際の祝賀パーティーが開かれた縁の深いホテルだからだ。
今回のテーマはブードルズのブランドカラーである「パウダーピンク」をアクセントカラーとして使用し、ブードルズの宝石箱の蓋を開ける瞬間の喜びと驚きをベントレーのコクピットに乗り込む人々にもたらすことだった。
エクステリアカラーは控えめなグレー系のアンスラサイトとライトグレーのファブリックルーフでまとめられている。一見、普通のGTCモデルに見えるが、スタイリングスペシフィケーションのフロントスポイラー、シル、リアスポイラーの縁に施された、ブードルズのシグネチャーであるパウダーピンクのピンストライプのラインがこの車の特別感を演出する。そしてフロントフェンダーのロゴやウェルカムランプに「Boodles」のロゴがあしらわれる。
日光の下で眺めるモデル
インテリアは日光の下で眺めるとよりその美しさを感じ取ることができるだろう。クリーム系のリネンとグレー系のポーポイズを組み合わせ、ブードルズのパウダーピンクは、ステアリングホイールタブ、インナードアポケット、コンソールサイドポケットロアーのみならず、シートパイピング、シート、フェイシア、コンソール、ウエストレールのアウトラインをなぞるハンドクロスステッチにもアクセントカラーとして使用されている。
ウッドパネルはデュアルフィニッシュ仕上げとなり、2種類のパネルが使用されるが、一方には2億年以上前の石を0.1mm にスライスしたパネルが組み込まれる。このような貴重な素材が使われることもこのクルマのハイライトであろう。
ブードルズらしくセンターコンソールには手作業で製作された18Kシングルマインオリジンホワイトゴールドとアンティークレースの曲線を模してダイヤモンドをセットしたペンダントも取り付けられる。
このアンティークレースの模様はシートやドアの内張りにも施され、通常のダイヤモンドキルトとは異なる特別感を演出している。
この特別な世界に1台しかないベントレー「ブードルズ・コミッション・コンチネンタルGTC」はロンドンの老舗販売店であるジャックバークレイで2024年4月11日から展示・販売される。
一体この特別な車にいくらの値がついているのであろうか。
AMWノミカタ
ベントレーの限定車攻勢がさらに勢いを増している。今回は「レインダンス」というダイヤモンドを散りばめたリングで有名なロンドンの老舗の宝飾ブランドのブードルズだが、製品のすべては英国でデザインされ、手作業で仕上げられている。クラシックでありながら伝統的で、工芸技術と革新の融合など、ベントレーと共通の哲学を持っているブランドに思える。ザ・サボイにショップを持つブランドと組み、世界最古のベントレーディーラーであるジャックバークレイでお披露目がされるあたりもベントレーらしく、歴史に敬意を払う粋な姿勢を感じる。