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クルマ好きも鉄道好きも楽しめる! 交通の要衝キングマンで必ず入っておくべきレストランとは?【ルート66旅_47】

クルマ好きも鉄道好きも楽しめる! 交通の要衝キングマンで必ず入っておくべきレストランとは?【ルート66旅_47】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • キングマンのシンボルとして有名な給水塔。BNSF鉄道が蒸気機関車のために建設したようで、線路のすぐ隣というロケーションだ
  • ラスベガスとキングマンを結ぶ国道93号線の風景も大好き。荒涼とした赤い大地とどこまでも続く道がアメリカを感じさせてくれる
  • ロコモーティブ・パークに展示してある巨大なサンタフェ鉄道の蒸気機関車。季節によっては夜にライトアップすることもあるらしい
  • キングマンを訪れたら真っ先に行きたいビジターセンター。すぐ近くにある「モハヴェ・ミュージアム」と併せての見学をお勧めする
  • ビジターセンター「パワーハウス」は遠くからでもひと目で分かる存在感。2014年にはルート66 EVミュージアムも併設されたそうだ
  • 家財道具を積んで西へ向かう家族。ルート66が逃亡の道だった時代のジオラマで、まるで小説『怒りの葡萄』のワンシーンのようだ
  • 旅人にも地元の人にも人気のミスター・ディーズ・ダイナーは、朝の7時から夜の9時まで営業。パワーハウスの斜め向かいにある
  • 廃墟と化した「ホテル・ビール」は1899年に建設。1986年に国家歴史登録財に指定されたが、改修されそうな気配はまったくない
  • 鮮やかなオレンジ色が特徴のBNSF鉄道。アリゾナのルート66ではよく見かけるが、ここまで安全に接近できる場所は少ないかも?
  • ミスター・ディーズ・ダイナーは店内の雰囲気もいい。ハンバーガーにピザにスペアリブと色々なメニューを頼んだが、どれもこれも美味しく量もほどよく完食できた
  • ルート66は現在もキングマンのメイン・ストリートだ。インターステート40号線と国道93号線のジャンクションで交通量は多い
  • 給水塔はキングマン随一の写真スポット。すぐ裏にパーキングが用意されているので、そこにクルマを停めてじっくり撮影してみよう

ルート66オリジナルの路面の荒れ具合を楽しみながら走ろう

広大なアメリカを東西2347マイル(3755km)にわたって結ぶ旧国道「ルート66」をこれまで5回往復した経験をもつ筆者が、ルート66の魅力を紹介しながらバーチャル・トリップへご案内。イリノイ州シカゴから西に向かい、アリゾナ州の西部でカリフォルニアとラスベガスに通じる交通の要衝、キングマンの町へやって来ました。

今も昔もクルマと鉄道が行きかうアリゾナ州キングマン

アリゾナ州セリグマンから西のルート66は、オリジナルの路面が多く残されている区間。タイヤから伝わる舗装の荒れ具合を楽しみながら、次の大きな街であるキングマンを目指して走ろう。

アトランティック・アンド・パシフィック鉄道の開通により1880年代から目覚ましい発展を遂げ、さらにラスベガスへ至る国道93号線とルート66(インターステート40号線)が交わる場所として、現在も多くの全米チェーン系モーテルやレストランが立ち並んでおり往年と変わらない賑わいだ。過疎化が当たり前でゴーストタウン目前の街も珍しくないルート66沿線で、人口が増加している(2000年が約2万人で2020年は約3万3000人)自治体でもある。

現在でもBNSF(バーリントン・ノーザン・サンタフェ)鉄道が通り、ロサンゼルスとシカゴを結ぶアムトラック(AMTRAK、全米鉄道旅客公社)の列車サウスウェスト・チーフ、さらにラスベガスやフラッグスタッフへ行くグレイハウンドのバスも停車。ルート66が廃線になっても交通の要衝としての地位を失わなかった。

ビジターセンター「パワーハウス」のミュージアムは必見

そんなキングマンを訪れたら、まず足を運びたいのがビジターセンター。当初は発電所および変電所だった歴史から通称「パワーハウス」と呼ばれる、1907年に作られた建物は1997年からアリゾナ州ルート66協会の本部となり、ビジターセンターに加えミュージアムとギフトショップと合計3つの顔を持つ。

いったん地図から消えたルート66が復活する原動力となったアリゾナ州の団体だけあり、展示は質も量もオクラホマ州のナショナル・ルート66ミュージアムに負けていない。ジオラマや写真パネルを用いてルート66の歴史をレクチャーしつつ、ギフトショップの品揃えもかなり豊富なのでお土産を買うのにも最適だ。

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