在日米軍の若者もオススメの「ミスター・ディーズ・ダイナー」
ビジターセンターの見学が終わったらクルマを駐車場に停めたまま、ルート66を渡り対面のロコモーティブ・パークへ。1920~1950年代に使われたという巨大な蒸気機関車があり、運転席なども無料で見学できるので鉄道ファンは必見だろう。
お腹が空いたら隣のレストラン「ミスター・ディーズ・ダイナー」へ行こう。ポップな色使いの外観とチェッカー柄のフロアが特徴の店内は、まるで1950年代のアメリカ映画に入り込んだような錯覚に陥る。雰囲気だけじゃなく料理の味もバツグンだし、スタッフの接客もフレンドリーで居心地がいい。
10年も前の話だがアメリカ空軍の三沢基地に勤務している若者を取材したとき、私が着ていたルート66のシャツに気づき「俺の出身地もそこの沿線だ」となり、美味しいレスランを教えてと質問したところ、真っ先にここの名前を挙げてくれた。観光客はもちろん地元の人も通う人気店ということだろう。
そして忘れちゃいけないのはキングマンのシンボルでもある、ルート66沿いにそびえ立つ円筒型の巨大な給水塔だ。以前は蒸気機関車へ水を補給するために使っていたようで、街やルート66の歴史を長きにわたり見守り続けてきた存在。正面に描かれたお馴染みのルート66ロゴ、そして「ハート・オブ・ヒストリック・ルート66」の一文が誇らしい。
なお前述の生まれも育ちもキングマンという彼に聞いた話だが、街の一角にアンティークなグッズを扱う店が集まっているとか。次にルート66を走るときはぜひそこにも立ち寄りたいと思っている。
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