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19歳女子レーサーがトヨタ「パブリカ」に乗ってみた! 「クルマが軽いからFRのバランスの良さも感じやすいです」【令和女子旧車に乗る】

19歳女子レーサーがトヨタ「パブリカ」に乗ってみた! 「クルマが軽いからFRのバランスの良さも感じやすいです」【令和女子旧車に乗る】

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 宮越孝政(MIYAKOSHI Takamasa)

  • エンドレスがレストアした1968年式のトヨタ パブリカ
  • この個体はスポーティ仕様のパブリカ スーパー
  • 外装は鈑金し直し、バンパーなども再メッキを施している
  • 「ルーフパネルのつなぎ目の縁は、なんだか帽子を被っているみたいでかわいいです!」
  • フェンダーミラーも再メッキ済み
  • 往年のクルマの空調装備といえば三角窓
  • ホイールは ENKEI all fourteenを装着し、前後とも15インチ5.0J
  • フロントはドラムブレーキからエンドレスS4Fキャリパーに換装してある
  • サスペンションにはエンドレスのオリジナルダンパーを組み込んでいる
  • 800ccの空冷水平対向2気筒エンジンもリフレッシュ済み
  • 「このサイズで当時のファミリーカーだったなんて驚きです!」
  • 内装はレッドで張り替えている
  • ペダル間隔の狭さに佐々木さんは当初、戸惑っていた
  • 4速MTのシフトノブ
  • 速度計は160km/hまで刻まれている
  • ダッシュ中央には当時のラジオが残る
  • 内装はレッドで張り替えている
  • パブリカのリアシート。当時は家族で移動するクルマだった
  • 「驚いたのが室内のドアノブです。小さなスペースを有効活用するために取っ手がこんなに小さいなんて」
  • 乗り始めてしばらくは空冷キャブ車のスロットル操作に戸惑っていた
  • 「クルマが軽いからこのバランスの良さも感じやすいし、何より操作に分かりやすく反応してくれるのが良いです!」
  • エンドレスがレストアした1968年式のトヨタ パブリカ スーパー
  • 「ボディサイズが小さいからか、ライトが大きく見えて印象的ですね」

ちっちゃくて偉大な元祖国産大衆車、トヨタ パブリカ

旧車好きな19歳の女性レーシングドライバー佐々木藍咲(ささき らみ)選手に、さまざまな旧車に試乗してもらって若者目線の素直なインプレをお届けする企画。今回は長野県佐久穂町の「エンドレス130コレクション」のご協力のもと、偉大なる大衆車、トヨタ「パブリカ」に乗ってみました。

エンドレスがフルレストアしたパブリカに試乗

富士スピードウェイで開催されている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」で2023年シーズンに4輪レースデビューした佐々木さんは、旧車イベントに参加したことをSNSに投稿するほど、根っからの旧車好きだ。近年のレーシングドライバーは「レースという競走が好きで、クルマそのものはそこまで……」という選手も多いが、佐々木さんはプライベートでもマイカーのトヨタ「86」でサーキット走行を楽しむほど。

レーシングドライバーをする傍ら、普段はフォーミュラドリフトジャパンを運営する会社である「MSC株式会社」に勤めるという、公私ともにクルマ漬けの生活を送っている。

そんな旧車好きの佐々木さんに今回は、「エンドレス130コレクション」の展示車両である1968年式のトヨタ パブリカを試乗してもらった。

エンドレス130コレクションは、ブレーキやサスペンションで有名なパーツメーカー「エンドレス(ENDLESS)」が2021年3月にオープンした施設で、カフェと展示車両が集められたミュージアム、そしてレース車両のメンテナンスなどを行っているレーシングガレージが併設されている。この施設の開設は創業者であり会長であった故・花里 功氏の長年の夢であった。

現代の軽自動車並みにコンパクトなサイズに驚き

ボディサイズが全長3620mm×全幅1415mm×全高1380mmと、とってもコンパクトなパブリカ、普通車であるが現代の軽自動車と比べてもさほど変わらない大きさだ。最初見たときに佐々木さんはその小ささに驚いていた。

「このサイズで当時のファミリーカーだったなんて驚きです! あとボディサイズが小さいからか、ライトが大きく見えて印象的ですね。それとルーフパネルのつなぎ目の縁は、なんだか帽子を被っているみたいでかわいいです!」

そして運転席に座ると、コンパクトな空間の中にさまざまなものがまとめられていることに驚いていた様子であった。

「ペダルレイアウトがとっても狭い! アクセル操作のときは意識しないとタイヤハウスに右足が当たってしまいそうですし、フットレストもないから左足の置き場に迷ってしまいますね。あと驚いたのが室内のドアノブです。小さなスペースを有効活用するために取っ手がこんなに小さいなんて。人が乗るスペースを確保する工夫が感じられます」

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