乗り始めはキャブ車のスロットル操作に苦戦
パブリカのコンパクトさに驚いていた佐々木さん。実際に運転すると最初はそのコンパクトさに苦戦していた。
「やっぱりペダル操作は難しいですね。ブレーキの方が手前にあるから、意識しないとアクセルじゃなくてブレーキを踏んでしまいそうです。あとクルマが軽いためか、なんだかどっかに飛んで行っちゃいそうな感じです」
そして空冷エンジンやキャブレター、ボールナット式ステアリングと、旧車特有のメカニズムの洗礼も受けていた。
「スロットル操作も難しいですね。空冷エンジンのキャブだからでしょうか、暖まり方によっても反応が違うし、レスポンスがいきなり来る感じです。ステアリングも初期の反応が薄くてなんだかユルユルした印象です。そしてローパワーだからか上り坂は頑張ってアクセル踏まないと登らない!」
ユルユルのステアリングも慣れるとフィーリングがしっかりしてくる
しかし、しばらく時間が経ちワインディングに入ると、徐々に試乗を楽しむモードへと変わってきた。このパブリカはレストアに際して、フロントはドラムブレーキから「S4F」キャリパーに換装し、サスペンションにはオリジナルダンパーも組み込んでいるが、そんなエンドレスならではのチューンも感じ取れたようだ。
「まず今のクルマみたいにちゃんと安心感を持って止まるのがビックリです。あとエンジンやギアに関する操作は旧車的なのに、サスペンションが変わっているためか乗り心地が良いのは不思議な感じですね。ユルユルのステアリングも最初は驚きましたが、遊びを取ってあげるイメージで切り込むとフィーリングがしっかりとしてきます。パワステがないからしっかりしてくる様子も掴みやすいです。FRなのでコーナー入口でフロントが入って、立ち上がりでリアが蹴り出すようなタイヤが役割分担しているバランスの良さを感じます。クルマが軽いからこのバランスの良さも感じやすいし、何より操作に分かりやすく反応してくれるのが良いです!」
旧車特有のポイントに最初は翻弄されながらも、すぐに慣れて楽しんでしまう順応能力があるあたりは流石レーシングドライバーだった。佐々木さんの旧車試乗は今後も計画中。次回はどんな旧車をドライブするのか? お楽しみに。
佐々木藍咲選手のトヨタ パブリカ〇と×
好きなポイントは?
「大きくてかわいいライトと、帽子みたいなルーフパネルつなぎ目の縁!」
マイナスポイントはある?
「ペダルレイアウトが狭くて操作が難しい。あとヘッドレストがほしいかも」
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