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3700万円でも売れないランボルギーニ「ムルシエラゴLP640-4ロードスター」は今が狙い目! 腐っても闘牛のフラッグシップです

3700万円でも売れないランボルギーニ「ムルシエラゴLP640-4ロードスター」は今が狙い目! 腐っても闘牛のフラッグシップです

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2023 Courtesy of RM Sotheby's

トランスミッションは2ペダルのeギア

そのムルシエラゴに、オープン仕様のロードスターが追加、正式に発表されたのは2004年のジュネーブ・ショーでのことだった。ボディの強化はもちろんのこと、サスペンションやブレーキも専用の仕様を採用。さらに2006年のジュネーブ・ショーでは、V型12気筒エンジンを6.5Lに排気量拡大し、最高出力で649ps(640hp)を得たモデルに進化を果たし、車名も「ムルシエラゴLP640-4ロードスター」へと改められた。「LP」がエンジンの縦置きミッドシップを、それに続く「4」は4WDの駆動方式を表していることは、ランボルギーニのファンにはすでにお馴染みなところだろう。

今回RMサザビーズのドバイ・オークションに出品されたムルシエラゴLP640-4ロードスターは、新車でカタールに納車されたモデル。メタリック・レッドにブラックのソフトトップ・ルーフ、コントラストステッチが施された、鮮やかなレッドとクリームからなるレザーインテリアなど、じつにカラフルで刺激的な趣きの1台に仕上がっている。トランスミッションは2ペダルの6速、すなわちeギアで、現在までの走行距離も2836kmという新車に近いコンディションが保たれた1台だった。カーボンセラミックブレーキやリアビューカメラなど、多くのオプション装備が選択されているのも、次のオーナーには嬉しいところだろう。

25万~30万ドル(邦貨換算約3725万円~4470万円)のエスティメート(予想落札価格)を掲げて始まったオークションだが、残念ながら今回はそれに応札する落札者は現れないまま、このムルシエラゴLP640-4ロードスターは流札してしまった。ちなみに現在でもRMサザビーズでは、このモデルを価格応談で販売中であるから、おそらくはそう遠くないうちに新たなオーナーは決まるのだろう。この個性的なロードスターは、温暖な気候の中でオープントップの走りを楽しむ理想的なパートナーとして、次のオーナーを待っている。

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