走行性能が一段と向上
デザインチームが考案したインテリアカラーのレイアウトは、深みのある「ベルーガ」のレザーと鮮やかなアクセントカラーが完璧なコントラストを生み出す。ハンドクラフトされたインテリアを彩るコントラストステッチとコントラストパイピング、そしてレザートリムのアクセントカラーセクションにはエクステリアと同じ鮮やかなアクセントカラーを採用し、エクステリアと一体感のあるビビッドな印象のキャビンに仕上げられる。
フェイシア、センターコンソール、ウエストレールには新たな織り方のカーボンファイバーが使用される。このカーボンファイバーによってフェイシアに立体感が生まれることで、ブラックエディションのレタリングがさらに引き立つ。
また、インテリアには新たに「ダーククローム」パックが標準設定され、ブルズアイエアベント、オルガンストップコントロール、センターベントなどのメタル製ディテールのほとんどが、通常のブライトクロームからグロスブラックに変更された。
ベースとなる2024年モデルのベンテイガは機能面での向上が図られ、「ベンテイガ S」と「ベンテイガ アズール」にはオールホイールステアリングが新たに標準装備された。後輪が最大4.8度切れることで、特に低速では回転経が1mほど小さくなる。
「ベンテイガ Sブラックエディション」は日本への導入は発表されていないが、アクセントカラーの使い方など、ベンテイガの購入を検討されているカスタマーには大いに参考になる仕様となっている。
AMWノミカタ
「フライングスパー」のボンネットに付いているマスコットはBマークが飛んでいるので「フライングB」、一方ベンテイガについているロゴはBマークから羽が生えているので「ウイングB」という名称で親しまれている。「フライングB」はブラックにしたものがオプションとして提供されていたが、「ウイングB」をブラックにするのは創業105年の歴史の中で初めてだという。
しかし、今回の密かなポイントはキャリパーの同色化なのではないか。コンフィグレータで自分なりの仕様を選んでも、キャリバーの色で最終的には台無しになってしまうことがある。ベントレーはこれまでインテリアを中心にアクセントカラーを提供してきた。その手法をエクステリアまで拡大することで、さらなる顧客の満足度の向上とともに、ベントレーらしいスタイルを確立していくのだろう。