オーダーメイド感覚で純正ダンパーを活かすことができる
サスペンションを交換しているアナタは、純正サスペンションをどうしていますか? 倉庫で眠っていませんか? もしかしたら処分してしまったという人もいるかもしれません。それはとてももったいない。K-oneでは、サスティナブルな観点からも、純正ダンパーの中身を入れ換えて、自分の理想のサスペンションにすることができる「K-one DAMPERリプレイス」というサービスをスタートさせました。その注目の内容とは?
(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.043)
アイサイトのような安全装置を正しく作動させるためにも必要な新技術
C型からアイサイトが全グレードに採用されたトヨタ「GR86」&スバル「BRZ」の場合、どこまで車高を下げていいかがグレーになっている。おそらく純正オプションとして発売されているローダウンスプリングのダウン量(約15〜20mm)というのがひとつの基準になると考えられるが、それ以上にローダウンをしてしまうと、アイサイトの誤作動が生じたり、事故したときに保障が受けられないなんていうことも考えられる。
そうなると車高調という商品自体がディーラーで販売することが難しくなり、せっかく盛り上がっているGR86&BRZのカスタム業界の雰囲気に水を差すようなことになりかねない。そこでK-oneが、その受け皿として考え出したのが、純正ダンパーを加工し、アイサイトの許容範囲となるローダウンスプリング(チューハツ製で現在K-oneオリジナルを開発中、約20mmローダウン)を組み合わせるというものだ。
例えばATのGR86でアイサイト付き、ストリートでの使用が中心だけど少しだけ車高を下げて格好良く乗りたいという人には、ローダウンスプリングを組んで、快適性を重視したセットアップのキットにできる。また、MTのアイサイト付きGR86でサーキットをしっかり走る人には、ローダウンスプリングを組んで、ハードなスペックにセットアップすることもできる。
「自動車メーカーが予算をかけて開発した純正ダンパーの性能が悪いはずがありません」
純正ダンパーに否定的な人もいるかもしれないが、K-oneの小菅社長は次のように話す。
「純正ダンパーは、自動車メーカーとサスペンションメーカーが一緒に開発しているものなので、悪いはずがありません。とくにスプリングシートなんていうのはすごく研究されていて、めちゃくちゃ予算をかけて開発しているものなんです。例えばダートラだと、スプリングの種類が用意できれば、純正形状のままセットアップするのが1番良いと考えています。ただ実際には純正形状のスプリングをたくさん用意することは無理なので、不可能なんですが……、それほど純正サスペンションは高性能だということなんです」
小菅社長の言うとおり、とても良く出来たサスペンションを放置していたり、処分していたりするとなったら、すごくもったいないことをしているのかもしれない。K-oneでは長年ラリーやレースといったモータースポーツ活動をしていくなかで、ノーマル形状のケースのままダンパーの仕様変更できるメニューを構築。もし眠っている純正ダンパーがあるのだとしたら、自分の用途に合ったセッティングでオーダーしてみるのはアリだと思う。
なお、「GRヤリス」用も同じ手法を用いたメニューをラインアップしている。今のところ価格は検討中とのことだが、2〜3万円/1本の価格設定になりそうだ。もし、その値段でオーダーメイドのサスペンションがつくれるとしたら、これは破格と言っていいだろう。
問い合わせ:K-one熱田店
TEL:052-871-2055
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